ろぐろぐ音楽ブログ

a-kiという人間の手による、J-POPあたりをメインに色々好き勝手書いてる適当ブログ。

アルバムレビュー。→君とのDistance/ZARD

2005年12月06日 02時53分40秒 | 感想・レビュー(アルバム)

お久しぶりのアルバムレビュー、行きます。実は自分、ここ最近多忙なので現実逃避してるから更新頻度が高くなっています。しかも深夜に更新。

発売からだいぶ過ぎていますが・・・ZARDのニューアルバム、です。今作、イイよ。

君とのDistance/ZARD(★8.5点)  公式サイト
1.夏を待つセイル(帆)のように 2.サヨナラまでのディスタンス 3.かけがえのないもの 4.今日はゆっくり話そう 5.君とのふれあい 6.セパレート・ウェイズ 7.Last Good-bye 8.星のかがやきよ 9.月に願いを 10.あなたと共に生きてゆく 11.I can't tell 12.good-night sweetheart 13.君と今日の事を一生忘れない

しょっぱなからアレだけど、アルバムタイトルは微妙(笑)。日本語と英語を混ぜるあたりがいかにも90年代ビーイングみたいだ。

で、このアルバム。やっぱり一番のポイントは「アレンジャーに葉山たけし復帰!」でしょうか。昔からのファンにとっては感涙モノではないでしょうか?でも前作「止まっていた時計が今動き出した」みたいな、従来のビーイングサウンドの復活、というよりも、葉山たけしさんがアレンジすることによって曲に勢いがでてきたのが大きいかな。特に「星のかがやきよ」「サヨナラまでのディスタンス」はかなりアレンジにも勢いがあって、良い感じです。

そして、アレンジャー陣に葉山たけしが加わった事や、FIELD OF VIEWやテレサ・テン(!)への作詞提供曲セルフカバー収録などにより、全体的にはバラエティーに富んだアルバムという印象。悪く言ってしまえば、統一感がない、とも言えますが、個人的には好意的に捉えています。

そして13曲中8曲も作曲を担当している大野愛果さんの奮闘ぶりもいいです(笑)。シングルはもちろんの事、サビが「愛が見えない」ソックリな気もする「サヨナラまでのディスタンス」、大野×葉山タッグとして盤石な泣きのバラード「君とのふれあい」、個人的神楽曲「セパレート・ウェイズ」、竹井詩織里にありそうな穏やかな3拍子ワルツの曲「月に願いを」など、アルバム曲でもかなり頑張っている印象。

そしてそんな作家陣に対してキッチリと応えているのが坂井泉水。もう全盛期のような声は出ないし、所々高い部分が苦しそうな場面もあるんだけれど、年齢を重ねたぶんの「深み」がボーカルに良く出ています。特に「セパレート・ウェイズ」の最後「燃え上がる セパレート・ウェイズ」のファルセットは鳥肌たったよ!それとテレサ・テンへの作詞提供曲「あなたと共に生きてゆく」も、今の坂井泉水だからこそ歌える曲だなぁ。

ひとつ残念なのが、「I can't tell」。これ、栗林誠一郎(何気にこの人ここまでのZARD全アルバムに参加してる)のストック曲に葉山たけしがアレンジした傑作なんだけど(あくまで曲は)、なぜだかボーカルが変。なんだか早送りしてムリヤリボーカルをはめ込んだ感じがする(ライナーノーツでは「機械の妙」とか言ってるけど単純に再レコーディングしなかっただけだろう)。そして3:59あたりの不自然な切れ目も気になる。今回最大のウィークポイントはここ。ボーカルをしっかりと取り直していればアルバム曲の核となれる素質を持っている曲だっただけに残念。

とまぁ、文句はあれども、ZARDはまだまだ健在です。ってことをアピールできるアルバムに仕上がっていると思います。んが、セールス的には前作からまたまたダウンしてしまい、やや厳しい展開になっているような。それと、相変わらず年齢を重ねてもイメージが崩れないのはさすがなのですがいつまで続くのかなぁと少し不安になる。ま、とりあえず今後も見守っていく事にしましょうかねぇ(なんかエラそう)。


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