箱根の締めは湿生花園。
花はいろいろと咲いていたが、カメラの電池切れというドジな話。
湿原植生復元区に咲いていたアケボノソウはぎりぎり2枚だけ撮れた。
アケボノソウは前に芦ノ湖西岸歩道を歩いたときに見て以来だ。
湿原植生復元区ではサワギキョウもたくさん咲いていた。
キキョウ科ミゾカクシ属だそうだ。なるほど色は違うが花の形は似たところがある。
園内にはキバナアキギリ、アサマフウロ、マツムシソウなど多数の花が咲いていた。
ゆっくり観察すれば半日以上の時間がかかる。
アケボノソウやサワギキョウの近くには花が下を向くアザミが咲いていた。
マアザミとかキセルアザミと呼ばれる湿地のアザミのようだ。
そこにタテハチョウが長居をして蜜を吸っていた。
ミドリヒョウモンだ。後翅の裏側に3本の白い線が走っている。
雌のようだ。雄の前翅には4本の横しまがあるそうだ。
1週間ほど後のこと。近所の市民の森で1頭のチョウがヒラヒラ飛んで木に止まった。
すぐに飛び立って、今度は葉の上に止まった。
イチモンジチョウとかコミスジとか白い筋に注目したくなるチョウだが、
実はこれもヒョウモンチョウの仲間で、メスグロヒョウモンの雌だ。
市民の森では以前に何回か見ていて、雄の翅はちゃんとヒョウモン柄になっている。
電池切れはドジな話です。1泊の場合は夜に充電しておくべきでした。
湿生花園は歩くとつぎつぎに季節の花が現われる感じですが、
中でもアケボノソウは今の時期に会いたい花NO1です。
マアザミとミドリヒョウモンのコラボは想定外でした。なんとか撮れて良かったです。
メスグロヒョウモンの雄はヒョウモンチョウらしいヒョウ柄ですが、名前の通り雌がヒョウ柄でなく黒っぽい翅なのです。
食草はツマグロヒョウモン同様スミレの仲間らしいです。
それでも、あっ! おーっ! と、私が見たら興奮して駆け寄りたく
なりそうな花が次々とです。アケボノソウは初めて写真で見たときから
ファンですが、実物との出会いは実現しないままです。
サワギキョウの紫も美しいですね。俯いて咲く湿地のアザミと
ミドリヒョウモンとのコラボも素適です。
春もとてもたくさんの花が見られましたが、秋もたくさんですね!
お近くの市民の森ではメスグロヒョウモンもご覧になりましたか。
ミドリヒョウモン同様出会いは無い蝶ですが、こちらは黒い翅表に白い筋、
ミドリヒョウモンはヒョウ柄の翅裏に白い筋なのですね。