「あがりこ大王」の後は、いったん日本海沿いに下りて道の駅・象潟で昼食をとった。
秋田なので稲庭うどんを食べた。
昼食後、鳥海山方面の道路を上がり元滝入り口の駐車場で降りて、杉林を歩く。
マムシグサが何株も見られた。
岩に付いた苔にチラホラ赤いものが見える。
コアカミゴケだ。ずいぶん前に神奈川県自然環境保全センターで見て以来だ。
きれいな流れのそばを気持よく歩く。
駐車場から20分ほど歩いて元滝に着いた。
滝と言っても山肌の水を集めた川が流れ落ちる普通の滝とは違って、
鳥海山に降った雨や雪解け水などが地中に浸み込み地中を伏流して、
長い時間を経た後、この苔むした岩肌から吹き出している。
つまり伏流水が湧き出して滝になっているのだ。
鳥海山に降って浸み込んだ雨や雪が80年もかけて湧き出していると推測されているそうだ。
落差約5m、幅約30mで湧き出す水は一年を通じて10度だとも。
滝のそばにユリの花が咲いていた。クルマユリだ。
クルマユリは「あがりこ大王」に向かう「中島台レクリエーションの森」にも咲いていた。
名前の所以がよく分かる。