セスジスズメの幼虫がいた場所からほんの少し東に行って、
高校の門の前を左に折れてすぐの雑木林の縁はコンクリートの擁壁がある。
付近をヒラヒラ忙しく飛び回っているイチモンジセセリが一瞬その擁壁に止まった。
しばらくすると、そこにアカトンボが来た。
ゆっくり撮ろうと思っている内に、これもすぐに飛んでしまったが、コノシメトンボのようだ。
そうこうしていると、擁壁の向こうの茂みに別の赤トンボがやってきた。
ウスバキトンボだ・・・何気なく赤トンボと書いたが、
ウスバキトンボはアキアカネやナツアカネやコノシメトンボなどアカネ科の仲間ではない。
夏によく見ることから昔は精霊トンボなどとも呼ばれたそうだ。
ウスバキトンボは春から夏そして9月頃までずっと、群れで頭の上辺りを飛び回っていた。
今の時期には草木などに止まることも多くなるので、その姿を撮りやすくなる。
ウスバキトンボは春に南のほうで発生し世代交代しながら北上しアキには消滅するらしい。