横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

弁天様と歌舞伎

2018-12-29 07:16:32 | 日記



江島神社は辺津宮、中津宮および奥津宮の三社からなり、それぞれ下記の三姉妹が祭神だ。
田寸津比賣命(たぎつひめのみこと)、市寸島比賣命(いちきしまひめのみこと)、多紀理比賣命(たぎりひめのみこと)
なお、表記は江島神社のホームページによる。






隣の奉安殿には八臂弁財天と妙音弁財天、二体の弁天像が安置されている。
妙音弁財天は裸弁天とも呼ばれ、琵琶を奏でている。






境内には銭洗白龍王がある。鎌倉にも銭洗弁財天があり有名だ。
竜神は弁財天の化身であるので同様の御利益で、この水でお金を洗うと金運向上するという。






辺津宮から少し歩くと中津宮の参道に出る。辺津宮より少し落ち着いた雰囲気だ。






弁財天は芸能の神として信仰されている。
参道には江戸歌舞伎の市村座や中村座が寄進した石灯籠がある。それぞれ安永六年(1777)、天明二年(1782)。






この手形は七代目尾上菊五郎と五代目尾上菊之助親子のものだ。
平成十一年に菊五郎親子が出演する「江の島大歌舞伎」が開催されて、
江の島ゆかりの「弁天娘女男白浪」(べんてんむすめめおのしらなみ、いわゆる白浪五人男)を演目とし、
知らざあ言って聞かせやしょう 浜の真砂と五右衛門が 歌に残した盗人の ~~
悪事はのぼる上の宮 岩本院で講中の 枕さがしも度重なり ~~
似ぬ声色で小ゆすりかたり 名さえ由縁の弁天小僧  菊之助たァおれがことだ
と菊之助が演じた弁天小僧が大いに観衆を湧かせたという。

それを記念して翌年に二人の手形が寄贈された。



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