古い地図を見ると能登半島には国鉄(JR)の路線が載っている。
津幡から羽咋、七尾を通り輪島までの七尾線と穴水で分かれて蛸島に至る能登線だ。
今は合理化の結果JRは和倉温泉までとなった。
ほかは「のと鉄道」に引き継がれたが、今は七尾から穴水までだけが残っている。
ここは穴水駅前。穴水は大相撲・遠藤関の出身地で駅前に展示室がある。
時間がなくて見学できなかった。
ツアーは穴水から能登中島駅まで「のと鉄道」に乗車した。
少し前に田園都市線で「クレヨンしんちゃん」のラッピング電車を見たが、
ここでは「花咲くいろは」がラッピングされていた。
「花咲くいろは」は数年前に放映されたTVアニメで、
能登半島や「のと鉄道」ホームや駅前などがあれこれ登場したそうだ。
車内にもキャラクターのポスターが掲げられている。
途中ですれ違った電車はキューティハニー、デビルマン、マジンガーZのラッピングだった。
これらの作者、永井豪は輪島出身で朝市通りに記念館があった。
車窓に「ボラ待ちやぐら」が見えた。
この向こうに網が設けられ、やぐらの上で見張りボラが通ると網を手繰るという漁法だ。
今は行われなくなり観光用に残されている。人形が置かれるのも通例だそうだ。
能登中島駅で降りるとホームの先に鉄道郵便車が保存されていた。
鉄道郵便車は郵便物を運び車内で仕分けなどの作業も行った。
昭和61年に鉄道郵便の廃止で、今は能登中島と小樽で保存されているのみだ。
車内の仕分け棚。地域ごとに区分される。
区分された郵便物は地域ごとに郵袋に入れられる。
600もの郵袋を積むことが出来たそうだ。
ハガキや封書ばかりでなく小包なども扱われる。
列車の走行中に、積み込んだ郵袋の中身を仕分け、つぎの停車駅の分を郵袋に詰める。
駅では下ろしたり新たな郵袋や小包を積み込んだり、なかなか忙しそうだ。