横浜のほほん・続

植物や生き物を見ながら歩いて感じたことなどを中心に日々を綴る。

田の風景と神様

2017-04-29 06:32:25 | 旅行



能登をバスで走って、海岸に加え田植えの準備を始めた田んぼの風景をたくさん見た。
世界農業遺産「能登の里山里海」として注目をされるところだ。
輪島市の白米(しろよね)町の白米千枚田はその代表的な棚田だ。





山の中腹から海岸に向けて広がる光景は小泉さんが「絶景だよ、絶景」と言ったのが分かる。





すでに水を張って田植えの準備中だ。





千枚の中にはずいぶん小さいのも多く、最少は0.2平米ぐらいだそうだ。





昔ながらの農法を現在も行っていて、苗代田も復活させている。





季節により時間により、さまざまな美しい光景を見せてくれるのだろう。





さらに北へ進み能登町の合鹿庵というところで「アエノコト」の実演を見た。
アエノコトは奥能登で古くから行われている神事でユネスコ無形文化遺産に登録されている。

毎年12月5日に農家は一年の収穫の感謝と翌年の五穀豊穣を祈って田の神様をもてなす。

家の苗代田へ田の神様を迎えに行き、家に案内して居間で挨拶し休んでもらう。





次にはお風呂に入ってもらう。





そして床の間の前の席に案内し、山海のご馳走を揃えた膳の内容を丁寧に説明する。
一時間後に神様が食したとみて、お下がりを家族がいただく。





神様は俵の上に移って年を越してもらい、翌年2月9日に元の田へ送り出す。


このあと見学者にはスイーツがふるまわれた。



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