【今日の 言葉】
タイヤを路外の、例えば側溝などに落としてしまうことを”脱輪(だつりん)”と、今は言う。
ワシはこれが不思議でたまらない。
昭和43年に自動車運転免許を取った時には、運転教習所(静岡近辺では自動車学校と言っている)のコースを逸脱することは”落輪(らくりん)”と教わった。
確かに”輪”を”落とす”から落輪だ、とずっと思っていた。
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”脱輪”とは、ワシの考えでは”輪”が車体から”脱する”ことだと思う。
2000年頃には三菱自動車の大型トラックのハブが壊れて、タイヤが先に行ってしまい、悪いことに歩道の母子に衝突し、死亡させた事件があった。その後もその前にもタイヤが外れることが度々あったが三菱は政府機関にそれを届けず。その不正が発覚した時にはリコール隠しと世間から糾弾され大三菱のイメージが転落していった事件があった。
その時はタイヤが”脱落”と確か言っていたように思う。
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脱輪、落輪どちらがどうだろうと調べたが脱輪・落輪ともに昭和55年の広辞苑第2版には載っていない。
昨年買った2種の国語辞典では2冊ともに脱輪・落輪ともに、タイヤが道路の外に出ることであると書いてある。
つまりワシの考えが間違っているということで脱輪でも良いということである。
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車輪が路外に出てしまうから確かに”脱”輪には違いないから、ワシも納得しなければいかん。
・・・・・でも側溝などへタイヤを落とすことは”落輪”だと思うけどもなあ。
(あんた、いつまでも小さいことにこだわるねえ、嫌われるよ)