おやじ特別便

ひまじんおやじの日常

九十九湾のおもしろいオジン(続き)

2018-10-18 19:15:17 | 旅行記

【今日の 昨日はごめん】

さて、どこまでだったかな、そうそうノドグロの炙り寿司を食べたってところだった。

今夜はその続き。

能登食祭市場から和倉温泉へ、そして、能登島に

能登島から穴水、そして能登町までやってきた。

九十九湾(つくもわん)の海中公園に、迷いながらもなんとか到着する。

大小さまざまな入り江があるこの湾を湾内案内艇で巡ってみよう。

 

さて、切符売り場らしきところには誰もいない。

道の反対側にカボチャを細かく切っているおばあさんがいたので

「観光船は今日は乗れますか?」聞いたら、

「今カボチャを切ってるから、これが終わったら始めるから海でもいって遊んできてください」

郷に入ったら郷に従えというではないか、ワシらは素直に海で遊んでいた。

20分ほどして戻って「どうですか、出ますか」きいたら

「もう少しだから船のところに行ってて良いよ」という。

 

船で待っているとなんとそのおばあちゃんではなくて隣にいた細長いおじいさんが来た。

「乗れ」という。

ワシら二人だけの貸し切りだ。全部で18人とか乗れるらしい。

燃料費も出ないかもしれないのに「乗れ」という。

右手に置いたコーヒを飲みつつ器用にバックする。

あらかじめ録音してあった観光案内テープを時々止めて、おじいさんの気持ちを吐露する。

「ここいらには魚はいなくなった」とか「水がきれいだろ」とか

「イカもいなくなった」だの、けっこうマイナス発言をして、おかげでワシらは相槌の付き方に微妙な努力を必要とされる具合になってきた。

そのくせ自分の興味のあることにはワシらがちんぷんかんぷんなのに一生懸命しゃべる。

この立派な家は(確かに西洋風のデラックスハウスだが)その昔郵便局だか郵政省だかの偉い人が株を持っていてそれがとてつもなく値上がりしたのでこんな家を造ったのだ。などワシら乗客には聞いてもわからないことをスピーカーでしゃべる。

 

生簀(いけす)に船を寄せて生簀に飛び乗れという。

ワシらが生簀に乗ると、船を係留してからじいさんがきて「これから餌付けをする」という。

最前の、カボチャの細かに切ったのを生簀に投げ入れて「はい真鯛が食いつきました」と自慢する。

「では、後ろの生簀を見てください」「はいぶりですねえ」これも餌を食べますよ。といってイワシを切って投げる。

ワシは「イワシですか?」と聞くが「・・・・・」無反応。連れ合いと顔を見合わす。

「ハイあなたも餌をあげてくださいね」

「これは生簀の魚じゃないですよ、自然の魚ですよ」

「フーン、すごいですねえ」ワシらはとても気を使っている。

 

「ハイこのひもを引っ張ると何が上がってきますか?」

ぐるぐるグル

「ハイ、タコですねえ」

「あ、タコだ、すごーい」

変な船長と、変な客でした。

ちなみに、この観光船も途中の生簀もぜーんぶこのおじいさんのものだそうだ。

つまり一人観光船オーナー、船長、生簀管理人兼オーナーであったのだ。

一体この人が死んだらどうするのかなあ。

心配になるワシらであった。

九十九湾へ行ったらこの船にぜひ乗ってくれ。

 

◆次

さらにワシらは北上して珠洲市(すずし)というところに来た。

すずし、っていい名前だと思うよ、涼やかとか涼しいとか緑の感じがする。

広瀬すずってかわいい子もいるし。

珠洲市にはこんな島がある。ご存知か、多分見たことはあると思うが。

見附島という、別名軍艦島。

三保の松原のような松林を海に向かうと松の木の間からこの島が見えてくる。

美しい。

 

側面はどのようになっているかというと

こんな感じ。

この島もそこまでの松原も駐車場もとてもきれいで気持ちが良い。

なんでかなあ。

島と松と海と駐車場なのに

なぜか気持ちが良い、小ざっぱりとしてる。

その答えは同行した連れ合いが発見した。

「土産もの店がないせいじゃない?」

そうだ、駐車場から目的の場所に行く間の「お土産はどうですか、五平餅はどうですか、干物お安いですよ」が一切ない。

店がないんだもの。

いや店、というかそれっぽい店は一軒だけあった。レストハウス。しかも木造でしゃれた建物。

付近の景観に溶け込んでいて気が付かない。

そこへ行くと三保の松原の嫌な感じは・・・・・

ここにはサービスの音楽もないし、

観光地は最低のものだけあれば美しいのだ。ワシは学んだ。

 

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