【今日の すごいプロ】
鉄道の上を跨ぐ橋の点検はどうするか?
ワシが40年近くも前に架けた、JR線の上を越す橋の点検が行われた。
(お断り、ワシが架けたと言ったが、本当に橋を架けたのは工事屋さんで、ワシはそれの担当をしただけなのね)
この橋は鉄でできていて長さは40mもある。
橋の下が川なら話は簡単であるが、こと鉄道となると、点検するだけとはいっても大ごとだ。
東海道本線は昼間は交通が多いから夜の夜中に点検すんだろう。
これは半分正解、半分間違い。
40年も前からそうだったが深夜のほうが交通量が多い、貨物列車が意外に多く通るのだから。
そうは言っても、貨物列車も通らない時間帯が1時間ほどあるのだ。そこの隙間を狙って点検をするのである。だから大仕事になる。
たったの1時間ほどの余裕だから、下から足場を組んだりしていてはそれだけで貴重な時間を使ってしまう。
だから点検はこうするのである。
ロープで上からぶら下がって点検するのね。 おー こわっ!
「ロープアクセス」と言う。
昨夜の作業は電気が止まるのが23時57分(直流1500ボルト)、ロープアクセス作業が23時58分
点検作業終了が0時44分、電気を再び流すのが0時49分
作業時間は実質46分である。
これが上り線の作業時間。
その間も下り線には貨物列車が轟音とともに駆け抜けて行く。
再び、3時ごろに下り線の空いた時間帯があるので
今度は下り側の点検をする。と言う塩梅である。
良い子のみんなが寝ているときにも、こうして危険なお仕事をしている人たちがいることを時々は思い出してほしい。
「雨が降ってきたからこれで解散すっぺ」とワシらの同僚5人はいそいそと帰宅したのであった。見学は以上。
おっ!ワシのいつか乗りたい寝台電車「サンライズ出雲・瀬戸」が通った。
は、はじめて見た。うれしいー