お休み前のBLOG。

息抜きの海外旅行にも行けず、特急ひたちで東京と浜通りを行き来する平凡な日々を描くブログです。

このバスはどこ行き?

2005-04-13 | ソウルな日々


 午前中事務所で打ち合わせをして、2時過ぎに仁川空港へ向かう。
 KALリムジンバスが出発する近所のホテルに戻るのも面倒なので、最近は地下鉄でソウル駅へ出てそこから高級リムジンバスで向かうことにしている。このほうがバスが一般道路を走る距離が短く、時間が読みやすいのだ。それにKALリムジンだとホテルをぐるぐる回るので意外と時間がかかる。(ちなみに仁川空港から事務所直行の時には600番台の一般リムジンバスのことが多い)
 リムジンバスに乗り込む。途中龍山駅を経由するが、駅ビルの屋上駐車場の一角にバス停がある面白い構造だ。龍山駅を出るとすぐに川沿いのバイパスに出て、後はほとんど渋滞がない。単調な風景でついうとうとする区間だ。
 目が覚めると空港のある永宗島に渡る橋の上だった。このバスはKALリムジンと違ってターミナル内で2箇所停車する。KAL側とアシアナ側に一箇所ずつだ。自分はJALなので終点のアシアナ側まで乗車する。
 KAL側にいったん停車し、ほぼ満席の乗客のほとんどが降りた。あとは乳児を連れた韓国女性と自分だけだ。アシアナ側のバス停が近づいてきて降りようとするがバスは速度を落とさない。いったいどうしたのか。女性と顔を見合わせると心配そうな面持ちだ。そうこうしているうちにターミナルを外れてしまった。いまさら声をかけて止めてもらってもだめだ。運転手はかまわずバスを走らせる。どこまで連れて行かれるのか。ええい、行くところまで行ってしまえ。まだ時間はある。でも、本土側の営業所に戻ったらやだな。
 やがて、バスは駐車場のおくにあるバス専用の待機場に到着した。運転手がサイドブレーキを引き、エンジンを切り、ドアを開いて降りようとこちらを振り返ったとき、ようやく3名の乗客に気が付いた。
運転手がひとこと「アイゴ」
 こういうときにもアイゴーっていうことをはじめて知ったが、そんなことは今はどうでもよい。ターミナルまで歩けなくはないが相当距離がある。運転手はしばし困ったような顔をしていたが、2台隣のバスに乗って、ターミナルまで行けという。ちょうどソウル行きが出庫するところだったようだ。3人はそちらに乗り換え、到着ロビーへと向かう。新しい運転手は、アシアナ側まで乗って行ってもいいよという雰囲気だったが、今度降り損ねるとソウルに戻ってしまうので、最初のKAL側までで遠慮したのだった。

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