ふえうふふ - hyalaliの笛日記 -

2005年10月に笛を習い始めました。邦楽囃子の笛のお稽古の記録として日記を付けています。阿波踊りの笛も吹いています。

今様望月

2012-08-28 | ポイントまとめ
■下り端
-能では日吉を吹かないが、長唄では下り端では日吉を吹く。
-三味線の流しバチの終わるかなという頃にヒーイと入れる。ヒイはながく引っ張らず、ヒイの一音で間を取るように吹く。太鼓にはかぶせないタイミングで、太鼓と入れ替わりで笛を止める。三味線の感覚が良いと、笛に合わせて間を取ってくれる。
-大小鼓と太鼓は楽と同じ手を打ってくる。楽と同じ渡り拍子なので、笛が2拍先行しているので、最後は2拍伸びる。笛の節も楽と似ているので、混同しないように注意して吹く。
-長唄の場合は、第一フレーズに対して、第二フレーズは最初の部分だけが少し違うだけで、ほぼ同じフレーズを吹く。
-能では、この先に第三フレーズがあり、第一→第二→第三→第二→第三、と5回の繰り返しとなる。
-最後の2拍のびる部分、オヒャーーヒーホーーと少し間を外して吹く。ヒホーーーーと伸ばすといかにも伸ばしている感じがしてしまうので。
-仇討の曲なので、勇ましく。

■竹笛(今様)
-三味線が二上がりから本調子に戻ってから笛が入る。
-本調子なので、五笨くらいの調子のほうが良かったかもしれない。(二上がり七笨→本調子五笨)
-次の鞨鼓を吹くために、能管に持ち替えるので、竹笛の最後は吹かない。途中で切り上げる。

■鞨鼓
-能の場合は太鼓は入らないが、舞い手が腰につけた鞨鼓を打ちながら舞うので、結果的に太鼓と同じような音が入る。
-鞨鼓の最後は太鼓がもつ(トトトン、イヤー)ので、笛もヲヒャーをのばす。

■中ノ舞
-地なおりして中ノ舞になる前に、1行だけ鞨鼓が入る。
-次の中ノ舞に入るタイミングが難しい。イヤーアー、ツと大鼓が一拍目を打ってくるのを聞いてから中ノ舞のヲヒャーを入る。

■乱序
-打返シのない場合、乱序の最後をブレーキをかけてテンポを落として、次の曲のテンポにつなぐ。打返シのないのは、他に勝三郎連獅子、鏡獅子。
-打返シのある(能の形を取っている)のは、石橋、執着獅子、猩々連獅子。乱序の後に8拍入る。
-「雨村雲や 奏すらん」イヤーの後、大小鼓が入ったら、すぐにヒーと出て乱序。

■獅子五段(甲の段)
-三味線が呂の手を弾かないので、望月に関しては囃子方は甲の段にしても良いことになっている。
-甲の段は1行多いので、その前の三段で1行短く調整したフレーズに変える。
-最後、太鼓が右バチを持ってくるので、オヒャ オヒヤリ ポンポン天 イヤーに合わせてヒイ。持たないと、次の長唄のテンポが出ない(早くなってしまう)。

■笙
-望月(仇)が寝てしまう場面。
-5ー6ーの二息。
-三味線が終わり、次のフ、ヤで目が覚めるところなので、その手前で笛をおさめる。

■立ち回り(獅子初段、二段、三段)
-入りのところ、太鼓が能の手と同じように一拍余分に打つので、そのまま天天ヒャイタルラと入ると太鼓とズレてしまう(笛が先行してしまう)。そのため、天天ヒャアヒュイタルラヒャウラーロと入る。

■段切
-最後は、ヒイ、ヤアア、ヒイと息を取る。

(114)今様望月-4

2012-08-27 | お稽古
お稽古の前に、揃いの浴衣の採寸をしていただいた。出来上がりが楽しみ。

・下がり端
- 三味線の流しバチの終わるかなという頃にヒーイと入れて、太鼓にはかぶせないタイミングで切る。三味線の感覚が良いと、笛に合わせて間を取ってくれる。

・竹笛(今様)
- 本調子なので、五笨くらいの調子のほうが良かったかもしれない。(二上がり七笨→本調子五笨)
- 最後まで吹くと、次の能管の持ち替えに間に合わないので、途中で切り上げる。

・鞨鼓

・中ノ舞

・乱序

・獅子五段(甲の段)
- 最後、太鼓が右バチを持ってくるので、オヒャ オヒヤリ ポンポン天 イヤーに合わせてヒイ。持たないと、次の長唄のテンポが出ない(早くなってしまう)。

・笙
- 三味線が終わり、次のフ、ヤで目が覚めるところなので、その手前で笛をおさめる。

・立ち回り(獅子初段、二段、三段)

・段切
- 最後は、ヒイ、ヤアア、ヒイと息を取る。


後乱序では太鼓からはみ出るは、獅子五段の甲の段では振り落とされるは、振り落とされてから復活できないは、笙では笛が足りなくなるは、ボロボロだった。

次回は君が代松竹梅。獅子物ではないが、下がり端・楽・鞨鼓の入る曲。

NHKで放映された『春興鏡獅子』、露のところが大鼓ではなく小鼓だったことを先生に尋ねたら、大蔵流なので鼓だけでなく掛け声や太鼓も違うとのこと。稽古で教わっているものは観世流をベースにしたものとのこと。

高円寺阿波踊り(8/24-26)

2012-08-26 | 阿波踊り
家庭内の事故(?)発生のため、もしかすると出られないかも、という状態だったが、幸い大事故に至らず、結果的にフル出演出来た。今年はそれだけで満足。とはいっても・・・

■ふれ踊り(金18-20時)
笛3人@純情・パル・ルック
プライベートのバタバタを引きずらないように、気持ちを切り替えて吹いた。ようやく頭が祭モードに切り替わってきた感じ。

■舞台(土2回)
笛2人@セシオン杉並
リハーサルで、別の六本調子の笛を試してみたが、ピッチが高すぎ。やはりいつもの笛で吹くことに。
1回目はかなり緊張したが、それでも、唇が震えてコントロール不能という事態にならなかったのは収穫。やはり邦楽のお浚い会の舞台とは違って、お客様の目が舞台の踊り手に注がれているというのは、吹き手としては気が楽。
2回目は1回目に比べてだいぶ落ち着いて吹けた。リハーサルより落ち着けたし、なにより楽しんで吹けたのは収穫。今の自分に出来る範囲でベストが尽くせた。もっとも、その“出来る範囲”というのが狭いからなあ。

■初日の夜(土17-20時)
笛3人@中央・ひがし・純情・パル・桃園入口
スタート前の出番待ちの時に、同じ演舞場で出番待ちの他連の方が私を訪ねてこられて、笛のプレゼントを仲介してくださった。思いがけない出来事にお礼もそこそこになってしまった。この日は、いただいた笛を背中にさして流した。
いきなり中央からスタートというのは、エンジンをふかすのが難しい感じ。大きな演舞場では、吹いているそばから音が四方に拡散する感じで、吹いても吹いても音が届かないもどかしさがある。もっとも、小さな演舞場では踊りの列が長くなるので、それはそれでまた音が届かないので、結局同じか。

■2日目の昼運行(日14:30-15:30)
笛3人@純情・北中
クラクラしそうな暑さ。そう言えば、去年は15時スタートだった。やはり阿波踊りは夜が良い。

■2日目の夜(日17-20時)
笛4人@純情・パル・桃園・みなみ・ルック第一・ルック第二
笛が一人増えたのだから、全体では音量が上がったのだろうか。全体音量までは、あの中では把握できなかったなあ。とにかく自分の音量を上げることを考えて、意識して息をたっぷり吸って吹いた。今までは音量を上げると音がハネてしまったのだが、ハネる確率が減ってきた。今までは、この笛自体の能力に自分の能力がまったく追いついていなかったが、少しだけその差が縮まったような気がする。

阿波踊り@狭山ヶ丘

2012-08-18 | 阿波踊り
母の世話を妹に頼んで、狭山ヶ丘で阿波踊り出演。

笛メンバーが少ないため、音量をなんとか稼ぎたいのだが、私の笛のピッチが低めなので、ピッチを合わせて吹こうとすると音が出にくくなる。音量を上げようとするとピッチが低くなる。なんてことを今更言っても仕方のないことなのだが。

輪踊りの現場対応など、自分の足りないところが良く見えた一日だった。来週はいよいよ高円寺。

高円寺本番前の最後の練習

2012-08-17 | 阿波踊り
阿波踊りの練習日。私も含めて今年は笛メンバーにいろいろあって、手薄になってしまった。三味線の方が笛で出てくれることになり、舞台構成も変更していただいて、来週の舞台に臨むことに。こういう緊急時の対応能力はまだ私にはない。

この1週間は、たぶんあまり練習の時間は作れないだろうし、今日のビデオもないし、ちょっと不安。でも、その時にできることをやるしかない。流れに身を任せよう。

(113)今様望月-3

2012-08-17 | お稽古
・下り端
- 仇討の曲なので、勇ましく。

・竹笛(今様)
・鞨鼓
・中ノ舞
・乱序

・獅子五段(甲の段)
- 最後、太鼓が右バチを持ってくるので、オヒャ オヒヤリ ポンポン天 イヤーに合わせてヒイ。

・笙
- 望月(仇)が寝てしまう場面。
- 5ー6ーの二息。

・立ち回り(獅子初段、二段、三段)
- 入りのところ、太鼓が能の手と同じように一拍余分に打つので、そのまま天天ヒャイタルラと入ると太鼓とズレてしまう(笛が先行してしまう)。そのため、天天ヒャアヒュイタルラヒャウラーロと入る。

・段切


お稽古場に浴衣地の反物が。門下の揃いの浴衣、作っても作らなくても自由とのこと。良い機会なので、採寸もしていただいて、仕立てていただくことにした。

お盆休み前の阿波踊り練習

2012-08-08 | 阿波踊り
2回ほどお休みをいただいて、今日がお盆休み前の阿波踊り練習。お盆休みには徳島に足を運ぶ人もいるだろうなあ。

舞台構成の笛ソロがどうしてもこなせない。1←→六のが頻繁に出てくるフレーズは私の実力を越えている・・・。

変え指を作ってみた。これで少し吹けるようになると良いのだが。曲の途中で、普通の指から変え指に切り替えるのが難しい。頭で考えているようではダメだ。考えずに出来るくらいでないとね。

というか、これを本番で吹くのだけは勘弁してほしい。

阿波踊り@仙川

2012-08-03 | 阿波踊り
おらほ仙川まつりの最終日に阿波踊り出演。

ここのお祭りではステージ演舞がある。リーダー不参加のため、マイクの前で吹くことになるが、今回は笛ソロがないので、ちょっと気が楽。今日も先輩に切り替えのタイミングを確認しながら吹く。

と思っていたら、先輩のほうでは「こちらから指を見て合わせて行くので、振り返って合図しなくても大丈夫。それよりもマイクから離れないよう、音が切れないように吹いてください」とのこと。なるほど。いつもアドバイスありがとうございます。

(112)今様望月-2

2012-08-03 | お稽古

■今様望月

・下り端
-最後の2拍のびる部分、オヒャーーヒーホーーと少し間を外して吹く。ヒホーーーーと伸ばすといかにも伸ばしている感じがしてしまうので。

・竹笛(今様)

・鞨鼓
-鞨鼓の最後は太鼓がもつ(トトトン、イヤー)ので、笛もヲヒャーをのばす。

・中ノ舞
-地なおりして中ノ舞になる前に、1行だけ鞨鼓が入る。
-次の中ノ舞に入るタイミングが難しい。イヤーアー、ツと大鼓が一拍目を打ってくるのを聞いてから中ノ舞のヲヒャーを入る。

・乱序
-打返シのない場合、乱序の最後をブレーキをかけてテンポを落として、次の曲のテンポにつなぐ。打返シのないのは、他に勝三郎連獅子、鏡獅子。
-打返シのある(能の形を取っている)のは、石橋、執着獅子、猩々連獅子。乱序の後に、8拍入る。
-「雨村雲や 奏すらん」イヤーの後、大小鼓が入ったら、すぐにヒーと出て乱序。

・獅子五段(録音がないので、正確なメモ取れず)
-三味線が呂の手を弾かないので、望月に関しては囃子方は甲の段にしても良いことになっている。
-甲の段は1行多いので、その前の三段で1行短く調整したフレーズに変える。

あれ?なんだかお稽古の録音が途中で切れてしまっているぞ。途中で留守録が入ったからだな。う~ん、やはりiPhoneでの録音はこういうこともあるのか。またiPodに戻そうかな。