議会基本条例施行後初の定例県議会。今日は代表質問で、3会派とも初の一問一答式で行った。まず、議場には正面に向かって対面する質問席が設置された。机上には、時間表示パネルも置かれている。自民、民主、公明の順に代表質問が行われたが、3人とも最初は議長席前の演壇に登壇し、次の質問から新しい演壇へと席を移して質問を行った。60分の持ち時間内で、一問ずつ知事はじめ当局の答弁が行われた。
トップバッターの小西隆紀議員(自民党県議団政調会副会長) は「兵庫らしさ」をテーマに質問を構成し、地方分権、原発再稼働、農業、大阪空港、教育などについて質問した。小西議員らしいたとえ話を導入部で披露し、広域連合と道州制について知事の考えを質した。知事は自立分権型の構造で、国、県、市町の三層制で広域連合があるべき姿だとし、道州制は国の機能が定まっていない、と問題点を指摘した。大飯原発再稼働、エネルギー問題では、原発への過度の依存はあらためるべきとしながら、電力の安定供給のためにも多様なエネルギーが必要だとした。コストの視点からすぐにというわけにはいかないと答えた。大阪空港の廃港記述の問題には、リニア建設を前提に廃港という遠い先のことを今の時点で書くことへの疑問を表し、むしろ三空港一体運用で大阪空港は都市型空港としての利便性を生かすべきと答えた。道徳副読本の活用についての質問に、大西教育長はモデル校や地区などの取り組みを紹介しながら、副読本が高い評価を得ているとし、教師の指導力を高めて質的に深めていきたいと答えた。小西議員のこれからの兵庫県の道徳教育での副読本の位置づけ、具体的な活用についての時間数の目安などには明言しなかった。