先日の加東ライオンズクラブの例会で、誕生月のメンバーに生まれた日の神戸新聞(縮小版コピー)が贈られました。
自分の生まれた日の新聞にいったいどんな記事が載っているのか、興味津々で紙面を見ました。誕生日の前の日の出来事になるわけですが、一面トップには、「冷害費、百五十億円に」とあり、国会での予算折衝についての記事が掲載されていました。「外米百六十万トン確保」の見出しもありました。
裏の第六面には、テレビ欄があると思って、よくよく見るとラジオ欄でした。まだテレビ放送はなかったんだと思いました。NHK午後2時から「日米野球大会第10戦実況」とあり、4時間枠がとってありました。後楽園球場で行われるニューヨークヤンキースと読売ジャイアンツ戦です。
日米野球は明治時代に始まり、戦後もこうして行われたのです。当時は日本はまったく歯が立たなかったと伝えられています。今年の大谷選手の超人的な活躍を当時の人が知ったら、などと思いながらラジオ欄を見ました。
小さな字を目で追っていくと、ラジオ欄の下に、小さく「NHKテレビ」とあり、なんと、日米野球大会(西宮球場)全米オールスターズ対阪急ブレーブスと書いてあるのを発見しました。テレビ放送もあったんだと驚きました。メジャーリーグ選抜チームは毎日新聞が招聘していたんですね。調べてみると、テレビ放送は昭和28年2月1日に始まっていました。
家庭にテレビが入ってくるのは昭和30年代で、小さい頃は近所に見せてもらいに行っていたことを覚えています。それにしても、あれからもうすぐ68年が経とうとしています。