ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和18年-防空体制の強化

2008年03月06日 09時17分17秒 | Weblog
昭和18年(1943)4月、社部落常会では、防空体制の強化をよびかけています。


◎この際、防空の完璧を期しませう

一年前の四月十八日は敵機の空襲があった日です。今も敵はしきりに我が本土を狙ってゐます。それが為、現在警戒警報が発令されてゐます。この際です。警察署や警防団とも緊密なる連絡をなし何一つ欠陥のない防空陣を固めませう。
 四月四日午後九時三十分発令の警戒警報発令後の成績を徴し左の点特に留意改善を期したいものです。

1 警報の伝達
  迅速確実なるを要す  遅延、不確実は全国の防空陣の間隙を生ず
 イ 各区、各隣保毎に警報伝達の責任者を定めること-一戸の伝達洩れのない様
 ロ 警報の伝達は二重三重になってもよろしい確実なること-区、隣保の境なし
 ハ 夜間は殊に確実に伝達すること 応答なきとき隣保長等立合ひて管制のこと

2 燈火管制
  民防空の最も重要実施事項なり-一戸一隣保の不確実は-一府県-全国に及ぶ
 イ 燈火管制は急速に実施のこと-一分一秒を争うものなり
 ロ 燈火管制の留意は小さな部面から-天窓勝手口裏口便所浴室に注意のこと
 ハ 消灯して管制せないのは不用意に黙灯することあり
 ニ 雨戸にて遮断せるものも戸の間隙よりの洩光に注意し覆は必ずかけること
 ホ 警戒管制より空襲管制に急速に転換出来る準備を充分にすること
 ヘ 燈火管制用具を必ず整備すること
 ト 防空管制も実施期なり-防空法による摘発者は絶無を期せられたし

3 防空資材の整備
  防火用水、同砂、其の他の資材を一□研討せられ度

4 隣保の活動
  防空実施の長期化と共に隣保の活動に期待多し-指導巡視定むること

5 防空警報の改正-昭和十八年四月九日より-町より配布の印刷ものにより注意すること

6 準備管制の強化
  今後警戒警報が解除せらるるも就寝後の警戒管制とし不要燈火は全部消灯すること
  屋外燈は残□燈以外は全部消灯

以上です。
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