ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

烏天狗や河童の話を思い出す-県立歴博の特別展で

2020年08月13日 06時14分39秒 | Weblog
 

 12日(水)、思い立って兵庫県立歴史博物館(姫路市)で行われている特別展「驚異と怪異」に行ってきました。世界中のいわゆるモンスターとされるものの書物、絵、人形などが展示されており、時間を忘れて興味深く見てまわりました。
 河童、天狗、鬼、人魚をはじめ、疫病から逃れると話題のアマビエ、半人半牛の件(件)の剥製などついつい怪異の世界に引き込まれてしまいました。小さい頃、母親の実家(加東市松尾)で、祖父や母から聞かされた話を思い出しました。池には河童が棲んでおり、夜に畔を牛が歩いていると伸縮自在の腕を伸ばして、牛の後ろ足をつかんで池に引き込んでしまうという話はよく聞きました。松尾から東実につながる道はつぼさ池の畔を通っています。暗くなってから一人で池の近くに行かないように子供に恐ろしい話をしたのだと思いますが、話を聞きながら頭の中には、そうっと腕を伸ばしてくる河童の姿が大きく膨らんでいました。また、農繁期には母親に連れられて実家に行き、そこから保育園に歩いて行ったことを憶えていますが、その道に松林があり、その松の木の上の方にからす天狗がいて、可愛らしい子供が歩いていると、ばさばさと羽音を立てて降りてきて子供をさらって飛んで行くという話でした。弟と二人で、空ばかり見上げながら足早に松林の中の道を歩いていったこともよく憶えています。昭和30年頃のことですが、今もそうした話は心の底に深く刻まれています。河童や天狗の絵や本を見ながらそんなことを思い出していました。写真は、パンフレットと唯一撮影許可のある件(くだん)の剥製です。
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