ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和20年-空襲の敵機へ高角砲発射

2010年04月28日 05時31分07秒 | Weblog
 社区(現加東市社)の「社町役場ヨリノ書類綴」に昭和20年(1945)はじめの空襲に関する書類が綴じられています。
 この通知は、社町、社町警防団から発せらたもので、来襲する敵機に対して姫路海軍航空隊が高角砲で迎撃するので、社町域はその弾が落下する危険区域にあたるため、注意せよという内容です。
 小さい頃、母親からよく聞いていたのは、神戸や姫路が空襲されると、その炎で、空が赤くなっていたということや、ときどきグラマンが飛来してバリバリバリと機関砲を撃ってきた、という空襲体験です。もうその母親もいませんが、こうした文書から当時の状況を知ることができます。通知は次の通り。


 昭和二十年一月二十六日
             社町役場
             社町警防団
各区長
警防団幹部殿

◎警報下高角砲発射ニ関スル件
標記ノ件爾今敵機来襲ノ場合姫路海軍航空隊ヨリ高角砲発射セラルヽニ付社町一般ハ危険区域内ニ有ルニ付警報発令ト同時ニ待避セラレル様特ニ通牒ス
尚通学者一般ノ歩行ハ十分注意セラレ度
◎区長及幹部ヨリ部内一般ヘ偏レナク御指達相成様申添う
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