ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和9年-甲子園野球見物

2009年07月29日 05時54分16秒 | Weblog
 夏の高校野球も各地区大会の優勝校が報じられるようになってきました。もうすぐ甲子園です。兵庫県では、母校県立社高校が決勝進出をかけて今日戦います。
 さて、昭和9年(1934)の夏、社の青年が甲子園に野球見物に出かけたことが父の日記に書かれていました。この年、甲子園では、第20回全国中等学校優勝野球大会が8月13日から開催されています。父らは開会日に社から甲子園に出かけたということです。日記は次の通りです。(漢字等表現はそのまま)

八月十三日

午前二時三十分前社発。
浅井、山本、小西、中西、末永、大橋、藤本、大橋、藤本八、岸野、三村、杉原中川、大西、小生 十六人。タクシー三台分乗。
夏の夜のドライヴは又格別。爽快にそして瞬間的に気敏に窓から訪れて窓に逃げる むしろ走って消える夜風は一種特別な味覚を肌は覚えてゐる。
ーーー三時過ぎ明石、四時頃神戸駅、駅弁購入。五時入場。八時迄寝る。内野無料スタンド入り。
ーーー入場式の壮観。始めて見る野球。凡てが好奇心で一杯だ。長野ー呉港、桐生ー早実、享栄ー島田。午後の眠たさと暑さに閉口。午後五時中場。末永さんを探したが見当たらずに□□。明石六時頃夕食。社帰着午後八時半頃。草臥れて早寝。


以上ですが、午前2時30分出発というのはすごいですね。青年だった父らの興奮が伝わってきます。この日は初日ですが、日記にもある呉港中学校が勝ち続けて優勝しています。社に帰ってきたのが午後八時半頃ということですが、それは疲れたことでしょう。
 
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