これまで連続して紹介してきた昭和7年第18回衆議院議員選挙兵庫県第三区の立候補者について、小林絹治、横田孝史、高橋守雄の3人に続いて、青木雷三郎を紹介します。青木は立憲政友会の候補であり、第16回選挙で当選しています。後に明石市長を務めています。
今日は、立憲政友会総裁の犬養毅の推薦状を紹介します。
青木雷三郎君
敬啓茲に衆議院議員総選挙に臨み吾党候補として右其人を推薦致し候
目下焦眉の急務外ニハ満州の前後処置内ニハ危急旦夕ニ迫る経済的困難あり
更に根本問題としてハ内ハ産業立国の大主義実施に係る諸般の改革
外にハ日華両国永遠の親和を確立する等都へて吾党の大責任を尽すへき時期と念じ謹て之を輿論に訴る候可候
此意御亮察奮て御賛成被為下度特ニ御以来申上候
不具
昭和七年一月
立憲政友会総裁
犬養 毅
東京麹町区内山下町
同党の候補である小林絹治への推薦状と同じ文面のものです。