ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

『お國自慢』の中の加東⑧ー初代国会議員、高瀬藤次郎(上福田村)

2019年07月03日 06時47分19秒 | Weblog
 昭和27年(1952)に兵庫県町村会が出版した『お國自慢』の加東郡上福田村の頁には、明治時代に活躍した政治家、高瀬藤次郎が大きく取り上げられています。
 高瀬藤次郎は、天保9年(1838)加東郡上福田村吉馬(現加東市吉馬)生まれで、大庄屋を務め、明治維新後は、区長(当時の行政区画)や戸長はじめ、教育、警察、軍事、税務などの責任者を歴任し、明治12年には開設された兵庫県議会の初代議員に当選しています。その後、自由民権運動、大同団結運動に加わり、明治23年の国会開設で行われた第1回衆議院議員選挙において兵庫県第六区(三木市域を除いたほぼ現在の北播磨地域)から立候補し当選しました。晩年に社村の名誉村長に就任し、大正2年、76歳で歿しています。
 郷土が生んだ明治時代の政治家です。私は大同団結時代から初期衆議院議員選挙の研究をしましたが、高瀬藤次郎は改進派から自由派と、多くの政治家と交わりながら、兵庫県自由派を代表する政治家として活躍しています。自由派の指導者である板垣退助も加東を訪れ演説をしています。ちなみに加東市議会議員の高瀬俊介氏は高瀬藤次郎の曾孫にあたります。
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