ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

新町歳時記より-昭和20年代の小学校生活

2018年02月25日 04時51分05秒 | Weblog
 昨日紹介した『新町歳時記-昭和25年(1950)の思い出-』から、終戦から占領下の小学校生活のようすを紹介します。
 97頁に当時のエピソードとして、木炭バスのことが語られています。筆者である大久保利政さんのお母さんがこの木炭バスに乗って社の町へ買い物に行く途中、社の赤岸の上り坂でエンジンが止まり、当時社市街地の北辺、善龍院の向かいにあった神姫バスの社営業所まで乗客がバスを降りて押していったということが書いてありました。
 大久保さんが加茂小学校(現滝野東小学校)の3年生だった昭和25年当時の学校生活のようすが詳しく描かれています。
 4月6日の入学式、始業式から始まり、遠足、めいらん取り、農繁休業日、地区水泳(加古川の新町渡し場辺り)、納涼音楽会、終業式と通信簿、夏休みや登校日、運動会、農繁休業日、冬休み、3学期終業式、卒業式の順に一年間の学校生活の節目となる行事などが記されています。
 私が社小学校3年だった昭和37年とあまり変わらないのではと思いましたが、「めいらん取り」(稲についた虫の卵取り)の経験はありません。学校行事の他に、肉弾などの遊びや加西の奥山寺、三草の昭和池への遠足、京都・奈良・大阪への修学旅行のことも記されており、「貧しかったが、みんな仲良し」だった当時の小学校生活がいきいきと描かれていました。
 写真は昭和23年に入学した大久保さんらの記念写真です(102頁掲載)。
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