ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

今上陛下ご降誕記念の国旗掲揚柱-社交番隣

2015年12月21日 05時53分43秒 | Weblog
 もうすぐ12月23日の天皇誕生日を迎えます。今上陛下は昭和8年(1933)12月23日にお生まれになりました。昭和天皇には、4人の皇女がありましたが、皇位を継がれる男のお子様、すなわち皇太子が誕生されたことで、全国各地で喜びの声があがったそうです。

 当時の社町でも町長から各区長宛てに次のような通知が出されています。

「本日午前6時39分 皇太子殿下御誕生遊サレ候ニ付国旗掲揚祝意ヲ表セラレ度謹ミテ御通知申上候」

 12月29日には、、継宮明仁と御命名された皇太子殿下御命名式祝賀会が社小学校の校庭で開かれています。小学校の生徒、職員、全町民各戸一名、各種団体が参列し、遙拝式、祝賀会、旗行列、花火などの催しが盛大に行われたようです。そして、大人にはお酒が、子どもにはキャラメルが配らています。

 さて、写真は加東市社の社中央公園内の加東警察署社交番のある学園道路の交差点(嬉野口)近くにある植え込みの中に建てられている石柱です。20日早朝のウォーキングの際に撮影したものです。
 石柱には「皇太子殿下御降誕記念」、「昭和九年五月二十七日」「社支部建之」と刻んであります。交差点が改良される以前は、確か、池の堤に建てられていたと思うのですが、道路が改修され、公園が整備された際に築山の植え込みに移築、保存されたものだと思います。

 実はこの石柱は、国旗掲揚柱の根元の支柱なのです。当時の青年団社支部の団員らが皇太子のご誕生を祝って建てたものです。青年団長だった父の日記にそのことが書かれています。資金不足で建立が遅くなっていることを気にしている記述もありました。

 今上陛下は今年満82歳におなりになります。昭和64年(平成元年、1989年)に125代天皇に即位されました。父等青年が皇太子のご誕生をお祝いし、この国と郷土の弥栄を祈って建てた国旗掲揚柱の支柱石を見るたびに、その熱い思いを偲びます。もうすぐ天皇誕生日です。国旗を掲げてお祝いし、この石柱も見て下さい。 


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