ふるさと加東の歴史再発見

少し気をつけて周囲を見回してみると、身近なところにふるさとの歴史を伝えるものがある。

昭和12年-横川省三等六烈士を偲び元社公会堂で映画会

2014年06月27日 05時09分57秒 | Weblog

 昭和12年(1937)、加東郡の元公会堂(現在の明治館)で映画会開催の通知が社町役場から各区長に対して出されています。

 ハルピン財団法人六烈士事績保存会の趣旨に賛同して、横川省三ら烈士の遺業を偲ぶとともに、国民精神の振起を目的として開催されています。

 横川省三は明治時代の人で、日露戦争の前に民間人でありながら命を受けてシベリアに潜入しシベリア鉄道の爆破という特殊任務についていたのですが、ロシア軍に捕らえられ、銃殺されました。その忠烈なる愛国心にロシア軍も敬意を払ったことで知られています。

 映画の宣伝ビラが綴じられていないので内容が分かりませんが、公会堂ではこうした映画会や時局講演会などがよく開かれていました。その通知文は次の通りです。

 社通一第 号

   昭和十二年七月十六日    社 町 役 場

各区長殿

今般ハルピン財団法人六烈士事績保存会(志士横川省三外五人)ノ趣旨ヲ賛同シ来ル十八日午後七時ヨリ元郡公会堂ニ於テ別紙要項ニヨリ映画会開催志士ノ遺業ヲ偲ビ一ツハ以テ時局多端ノ折柄国民精神ノ振起ノ一助トモ致度候条御部内ヘ御吹聴ノ上多数参観可致様御取計相煩度御依頼ニ及ビ候

 追テ 別紙宣伝ビラ送付候間御手数ナガラ至急各戸ヘ配布方御配慮ニ預度候

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