インターネット

腹が立つというか、情けないというか…。

　ライブドア社長の堀江貴文氏が、ニッポン放送株を大量に取得し経営権を手に入れようとしている。盛んにテレビに出演して「インターネットを使って」と言う言葉を発しているが、現時点で彼の発言している「インターネットの活用」とは、既存のBBSやホームページを超えたものではない。これならファックスで聴取者から意見を募ったりするのと何ら変わりないし、BBSになってしまったらそれに夢中になってラジオに集中出来ないのではないか？

　BBS自体はパソコン通信の時代からあるもので、すでに10年以上の技術を培ってきている。つまり彼の発想は10年前から何ら変わっていない、時代の最先端どころか時代の再後端だ。リスナーの幅を広げるのだったら、放送法の問題や著作権の問題もあるかもしれないが、放送されている内容をリアルタイムにネットで流す。こうすれば海外にいる日本人にも聴いてもらえるから、ニッポン放送のイメージも大幅にアップして、株価にも良い影響を与えると思うのだが…。

　私はインターネットの専門家ではないからこの程度の発想しかないが、インターネット専門家の堀江貴文氏ならもっと優れた発想があるのだろう。発想がないのなら、ネットバブルで金儲けした単なるアンちゃんでしかない。