ひゃっかんのひとりごと

日常生活の中で感じた事を、防備録の代わりに徒然に。

オーケストラとは

2006-07-01 | 音楽
 私の持論の中に、「オーケストラの実力は95パーセント弦楽器で決まる」と言うのがある。しかし一般的に評価されるのは管楽器の善し悪しで評価される事が多い。オーボエが下手だ、ホルンが良く外す、トランペットが不安定だ…etc
 確かに花形プレーヤーと言われるポジションであるから致し方ないのだが、実はそのポジションには余程ひどい人を置かない限り、それ程酷評される事はない。でもオーケストラとしては満足行く事はない。やはり弦楽器の実力がないとオーケストラは実力が上がらない。95パーセント弦楽器で決まると言ったが、管楽器の花形ポジションに素晴らしい人を連れてきたらそのオーケストラの実力は120パーセントから200パーセントまで伸びる可能性があるのである。
 でも逆に弦楽器に花形プレーヤーばかりを集めてきたら、その実力は95パーセントから最悪の場合10パーセント程度まで下がってしまうのだ。あえて実名は避けるが、著名な指揮者が自分の師匠の名前を冠したオーケストラをやっているが、まさしく弦楽器に花形プレーヤーばかりを集めた弊害が露骨に出てしまっている。弦楽器の音が一つの音として聞こえてこない…、音楽の作り方が全員異なる…。興行的には大成功かも知れないが、果たしてそれが本当の音楽なのだろうか?
 私は今全く別のアプローチをしながら、世界一のオーケストラを日本から発信させたいと心から考えている。もちろん無謀な夢だという事は判っているが、クラシック音楽の衰退を見ていると、自分が今まで演奏家としてやらなければならなかった事への罪滅ぼしとして、少しずつやっていきたいと思っている。

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