ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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大片口と大杯

2010-02-16 19:14:32 | おいしい
武蔵浦和“ふうるふうる”のたらです。
           (↑これをクリックするとホームページに行きます)


 もうずうっと前から、それこそン十年も前からやってみたかったの、大片口と大杯で御酒をいただくのを。
 でもほら、来てくださる器(うつわ)さんがいなかったとか、出会えても両方がそろわなかったとか、そろっても燗酒に漆器だと漆のにおいがきついから冷や(=常温)で飲むと美味しく感じる時期まで待ったほうがいいかなとか……。
 いろいろあったのョ、私だってサ。
 でもでもやっぱりねえ、ご縁があってきてくださったいい器さんをお待たせするのは罪だなァなんて思っちゃったの。

 で、こんなふう。



 御酒だってさ、レトロっぽいっての? 昔はあったりまえにごく普通にあったラベルを復刻したってのをご用意なんぞしちゃったわよ。これで1升はいる大片口をたっぷりうるおしちゃうんだから。ウフ。
 つまみはね、カキと長ねぎ炒め、湯豆腐、ニンジンとアミの炒め煮、白菜漬け、レバーの酒煮。うん、白菜は10日以上漬けないと味がでないよ。

 さて、ちょっとぬくめた御酒を大片口に。
 ンでもってそれをしずしずと大杯に。

 ……二合ばっかりスイスイといっちゃったン、10分たたずに。

「おいおい、だめじゃないかよ。ちゅうぶまっちぐらだぜ」
「そうだよ、ちょいとおひかえなせえよう」
「いいじゃねえか、大金入りの財布を拾ったわけじゃなし、どんだけ酔ったって、醒めたらあれはいい夢でしたなんてことになんぞになりゃしねえよ」
「馬鹿だねこのシタ(=人は)。てめえがてめえのめーわくになるんじゃないか。
 ひいてはひとさまにご迷惑をおかけするってことになるってんだよ!」

 なんて問答が、なぜか古今亭志ん朝さんの口調で、頭の中を駆けめぐってらァ。
 あ、ちゅうぶがわかんないって? 脳溢血とか脳卒中とかでさ、からだが麻痺しちゃうのを中風って言ったの。こっちのことばでちゅうぶってえの(=言うの)。
 えっ、まっちぐら? まっしぐらってこと。

 えっ! そんなのが頭を駆けめぐってる時点でもうアブナイ!?

 「ごもっともさまで」
 と頭を下げつつ、理性が高座を下りていく……。


理性的なボカァ、このねーちゃんのこと、とっくにあきらめてます。
食い物だけよこしゃいいです。


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