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危険度が増大した老朽原発を延命させちゃいかんでしょ

2016-02-27 10:31:49 | 原発

  25日の東京新聞朝刊で、「例外中の例外」とされていた原発の運転延長がなし崩しにされかけていることを知ってがっかりしたよ。旧式の圧力容器は劣化が早く、40年も持たないとも言われているのに、それをさらに20年延長使用するって、「さあ、事故よおきろ」と誘ってるようなもんじゃないの?
 25日の記事は関西電力の高浜原発1、2号機についてなんだけどさ、今朝は同じ高浜原発の4号機が再稼働されたって記事があって、ほんとにもう……。
  25日の記事から抜粋します。

●例外の「60年運転」現実味 高浜1、2号機、新基準に適合 老朽原発延命の恐れ
 原子力規制委員会は24日の定例会合で、7月7日に運転期間満了を迎える関西電力高浜原発1、2号機(福井県)について、原子炉建屋の放射線対策やケーブルの防火対策などを進めれば、新規制基準に適合するとの審査書案を了承した。老朽原発が新基準を満たす初めての判断となった。
 東京電力福島第一原発事故後に改正された原子炉等規制法では、原発の運転期間は40年に制限され、最大20年間の運転延長は「例外」とされてきたが、早くも例外が認められる見通しとなった。今後、延長を目指す電力会社が相次ぎ、実質的に「60年廃炉」になっていく恐れがある。

●社説 安全文化はどこへ 高浜原発40年超へ
 安全のために定めた「寿命」の原則は、もう、反故(ほご)にされたのか。
 (40年寿命を適用すれば)おおむね2030年代に原発は停止して、北海道電力泊3号機の寿命が尽きる49年の暮れまでに国内の原発はゼロになる。
 その間に、不要になった送電網や港湾施設を活用しつつ、風力や太陽光など再生可能エネルギーを普及させていくべきだ-と。
 国民の大勢も、そのように感じていたはずだ。
 旧式の圧力容器は材質が悪く劣化が早い。40年も持たないと、前倒しを求める意見も目立つ。
 それなのに「一度だけ最大20年延長できる」という例外規定が、法律に付いてきたのはなぜか。
◆“不老神話”の誕生か
 経済産業省が昨春示した30年の電源構成(ベストミックス)案は、総発電量に占める原発の割合を「20~22%」と見込んでいる。
 40年寿命を守っていては、達成できない数字である。
 例外規定の背後には、福島の教訓放棄、安全神話の復活、そして、新増設をも視野に収めた原発回帰の未来が透けて見えないか。
 電力業界に安全思想、安全文化が根付いているとは、言い難い。
 私たちは、もう一度訴える。
 原発の40年寿命は厳格に守り、円滑な廃炉や核のごみの処分に備えるべきである。