ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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「汚染水問題に関する基本方針」は誰がどうやるのかと斎藤さんが発言

2013-09-11 10:18:35 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 前回のブログで紹介した東京新聞「福島忘れさせるな」と同じ紙面に掲載の「本音のコラム」で、原子力災害対策本部が3日に発表した「汚染水問題に関する基本方針」についての斎藤美奈子さんが発言しています。これも抜粋します。

「抜本的な作文」
 具体的な対策がかなり詳しく示されている。
 「多核種除去設備(ALPS)について、不具合を修正し、高濃度汚染水の浄化を加速化する」とか、「建家付近への地下水の流入量を抑制するため、建家の周りを囲む凍土方式の陸側遮水壁について、国費を投入して、技術的課題を克服しつつ構築する」とか。
 一見もっともらしいけど、しかし「不具合を修正し」って、いつ誰がどうやって修正するのだろう。「技術的課題を克服しつつ」とは、いつどんな形で克服されるのか。これって「対策」というより、希望的観測に基づく「願望」では。
 ALPSは試運転中にトラブルが発生して、目下停止中。凍土方式の遮水壁にしても課題が多すぎ、このペーパーにも「平成26年度中を目途に運用開始」と書かれているありさまだ。
 こうなるともう作文ですよね。勝てる見込みのない甘い見通しで兵士を戦場に駆り出した旧日本軍のやり方を思い出させる。作戦本部はそれで満足かもしれないが、現場はたまったもんじゃない。


 本当にたまったもんじゃない。


東京五輪決定後の海外メディアの発言

2013-09-11 10:10:38 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 今日(9月11日)の東京新聞朝刊「福島忘れさせるな」から抜粋します。

 国内のお祭り騒ぎの一方、汚染水の国際的影響に言及し、政府・東電の収拾能力に疑問を呈してきた海外メディアは、開催地決定後も事態を冷静に見ている。
●イギリス インディペンデント
  原発事故の危険は続いており、(東京は)五輪開催地にふさわしくないと考える人は多い。

●イギリス BBC放送
 十万人以上の人々が、2年半前に起きた原発事故で家に帰れずにいる。福島の人びとは残りの日本人から忘れ去られ、政府は原発を再稼働させることばかり気にしていると感じている。
 かろうじて復興が始まったばかりの被災地にとり、東京に多大な金がそそぎこまれることは良いニュースではないだろう。

●アメリカ ニューヨーク・タイムズ
 日本の指導者らは放射能問題の深刻さを否定しているか、誤解させていると批判する声もある。

●中国 国営中央テレビ
 安倍総理の現実認識は、汚染水問題に対する日本国民の目線とかけ離れているという批判がある。

●ドイツ シュピーゲル
 福島の汚染水問題が(五輪招致で)失敗の原因になると見られていたので、東京開催の決定には驚いている。

 ドイツ・ミュンヘン在住のジャーナリスト熊谷徹さんは「ドイツでは福島の事故発生以来、汚染水漏れに最大の関心が集まっている。環境問題を重視する国でもあり、首相が断言したことで、今まで以上に日本の」対応を注視している」と語る。

 立教大の平川克美特任教授は「子どもでも分かるウソを一国の首相がついたのに国内で追求されないのは、五輪招致に成功して『勝てば官軍』になったからだろう。細かいことでガタガタ言わずに水に流そう--と言うことになった』とみる。

 映画監督の想田和弘氏は国内の状況をこう描写し、懸念した。
 「放射能汚染や人びとの苦しみを『なかったこと』にしないと、五輪の高揚感も経済的利益も台無しになる。招致の成功で、多数派には原発事故をないものにする強い動機が生まれた。


 福島原発事故は終わったことどころか放射能による汚染を毎日毎日つくりだしている。安全であるわけがない。
 安部首相は「東京は福島と違って安全」って強調したけど、それって福島は危険ってことだよね。
 福島原発の汚染水は外洋に流れ出ている。どうして東京は安全って言えるの。選手村や競技会場など多くの場所が東京湾近辺だよ。海は地球全体に広がってるよ。汚染水は世界につながる海に流れ込んでるんだよ。放射能は空気中にも広がってる。
 ネガティブなことばかり言いたいわけじゃないのよ。現状をちゃんと認識して、今できる最上のことをして、もっと良い手が打てるように研究開発できるようにしてほしい。ちゃんと調査して、状況情報を隠蔽するのではなく公開して、人間の叡智を使おうよ。私は自分にできることをやっていこう。