中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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前回のブログで紹介した東京新聞「福島忘れさせるな」と同じ紙面に掲載の「本音のコラム」で、原子力災害対策本部が3日に発表した「汚染水問題に関する基本方針」についての斎藤美奈子さんが発言しています。これも抜粋します。
「抜本的な作文」
具体的な対策がかなり詳しく示されている。
「多核種除去設備(ALPS)について、不具合を修正し、高濃度汚染水の浄化を加速化する」とか、「建家付近への地下水の流入量を抑制するため、建家の周りを囲む凍土方式の陸側遮水壁について、国費を投入して、技術的課題を克服しつつ構築する」とか。
一見もっともらしいけど、しかし「不具合を修正し」って、いつ誰がどうやって修正するのだろう。「技術的課題を克服しつつ」とは、いつどんな形で克服されるのか。これって「対策」というより、希望的観測に基づく「願望」では。
ALPSは試運転中にトラブルが発生して、目下停止中。凍土方式の遮水壁にしても課題が多すぎ、このペーパーにも「平成26年度中を目途に運用開始」と書かれているありさまだ。
こうなるともう作文ですよね。勝てる見込みのない甘い見通しで兵士を戦場に駆り出した旧日本軍のやり方を思い出させる。作戦本部はそれで満足かもしれないが、現場はたまったもんじゃない。
本当にたまったもんじゃない。