ふうるふうる・たらのあんなことこんなこと

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原発再稼働問題よりも緊急な福島原発4号機

2012-04-18 13:01:25 | 原発

中浦和“ふうるふうる”のたらです。
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 昨日(17日)福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが一時的ではあるが冷却不能に陥ったという東京新聞の記事を読み、かなりぞっとしました。
 原発再稼働のごたごたって、もしかしてもっと危険な状態を隠すためにわざとやってるのか?

 記事を抜粋します。

 東電によると、12日午後2時45分頃、燃料プールの冷却システムが自動停止。冷却水の配管接合部で水漏れがあり、部品を交換。13日午後4時に冷却システムを再起動した。この間、燃料プールの水温は当初の28度から、37.6度まで上昇した。腐食防止剤として冷却系統に注入している猛毒のヒドラジンも漏れていた。

 1535本の燃料棒を保管する4号機プールの危険は事故当初から指摘されていた。昨年3月15日に4号機は5回屋根付近が崩壊。火災や爆発が繰り返されたとみられ、建屋上部の壁や天井が吹き飛ばされた。

 東電は今後、原子炉建屋に燃料棒を取り付け、3年ほどで燃料を取り出す方針だが、それまで4号機の構造が耐えられるかを不安視する声は多い。

(補強はされたが)最悪のシナリオはプールの底が抜け、核燃料が飛び散ること。(芝浦工大の)後藤政志講師は「近づけば必ず死ぬ使用済み燃料をどう回収し、水の中に戻すのか。現在の科学では対処は不可能だ」と話す。
 京都大原子炉実験所の小出裕章助教も「再稼働うんぬんの前に、4号機の使用済み燃料を一刻も早く安全な場所に移すことが最優先課題。次の地震がいつ来るかわからない」と不安視する。

(東電は3年後には使用済み核燃料を安全な場所に移すと言っているが、東電の協力会社「東北エンタープライズ」の名嘉社長はそれは無理だとみている。名嘉さんは)「まず改善すべきなのは、事故処理を東電任せにしているせいで、現場の足が引っ張られていること。国が主導して、予算と人員を投入しなければ」
 加えて、現場の熟練技術者の減少も深刻な問題だという。一定の技術がある作業員が被ばくの限度量から、次々に現場に入れなくなってきている。人員確保には、東電以外の電力会社からの応援が必要と提起する。

 原発は人間では制御しきれないというのがよくわかってるのに、“まず再稼働ありき”ですかい?

 同じ新聞の別面には「長い共存 届かぬ『脱原発』」という記事があった。
 浜岡原発の地元静岡県御前崎市の市長選、再稼働の判断保留した現職が、脱原発を掲げた新人を下して三選したって。 
  三選を果たした石原市長に投票した人のうち「安全対策をしたら再稼働する」が48.7%だけど、「しばらく停止を継続する」21.1%、「永久停止・廃炉」16.0%の意見も。
 これらを、原子力政策に詳しい福島大の清水修二教授は「原発は止めたいが電力不足もまずいと、宙ぶらりんで悩んでいる今の日本人の心理そのもの」とみている。

 全電力量に占める原発の発電量は、電力会社によって違うけど、日本の場合平均して約30%。
 去年の節電で、原発がなくても何とか乗り越えられるのがわかったと思う。しろうと考えって笑われるかもしれないけど、原発は全部止めたままにして、何がどれだけ必要なのかをもう一度検証しながらエネルギーの作り方、使い方をさぐってったらどうだろう。
 拙速で方針決定しちゃいけない問題だもんね。