大人はマンガをよまないと思ってた

読んだマンガの備忘録。ジャンルは色々でたまに本と映画も。脱線も。

拝み屋横町顛末記

2007-01-28 23:49:25 | 少年漫画
拝み屋横丁顛末記 1 (1)
拝み屋横丁顛末記 1 (1)


拝み屋横丁顛末記  宮本福助 著 一迅社(zero -sum comics) 現在7巻

舞台は現代。
とある街のとある横町には、
あらゆる宗派の「拝み屋」たちが暮らしており、
「拝み屋横町」と呼ばれている。


拝み屋たちを頼って悩みを抱えた人々が集まってくるため、
その横町では怪奇現象が絶えない。
警察も一目おき、近隣の商店街からは煙たがられている場所である。


そんな横町の大家をつとめる文世、全く霊感の無い文代の甥正太郎、
元拝み屋で今は年金暮らしの老人3名、
その3名が作った雑霊入りカラスの絹代、
ネタを探すために住んでいる小説家東子
らを中心とした横町の楽しい日常の話




※このブログの貴重なお客さまからのお勧め漫画。
ありがとうございました。
おかげさまで、楽しい時間を過ごせました。



霊っぽいものが出てきて
それが事件となって
主人公が解決する漫画、といえば
「百鬼夜行抄」。
これを7冊一気に読め、と言われても無理だ。絶対疲れる。


しかしこの作品は、
ノリ良くテンポ良く、
笑いは結構毒づいているものの、行き過ぎていないため罪が無い。
ふふ、と笑いながら全7巻を一気に読んでも、
さほど疲れなかった。


エピソードごとの当たり外れも無く、
どれも笑えて面白い。
これほど奥が深くない霊退治漫画は無い、
という軽さなのに、
7冊38話を読んでもマンネリ感が無い。
作者には絶妙のバランス感覚があると思う。
絵も丁寧で私の好きなあっさり系で良い。



しかし、筋よりも何よりも、
登場人物の魅力がこの漫画の引力だろう。



<一押しは大家文世さん>


和服だし眼鏡だし紳士だし冷静キャラだから。


1巻はとんがらせたような口が気になっていたが、
途中から絵が若返り、口もとんがらなくなった。
小悪魔なところも多々。
一言で皆を黙らせるコマではおもわずふふふ、と含み笑い。

おまけに7巻ではスーツ姿に・・・素敵な30代だ。




<二番目は文世の甥っ子正太郎>



顔もキャラもかわいいから。
実際
美少女と呼ばれている、
正太郎の幼なじみ里加子と同じ顔の時がある。


制服にフード付きのコートを着ている時があった。


最高。



<最後に老人3名>



この漫画は楽天で購入したが、そのレビューで
老人キャラを褒めたたえるコメントを多く見た。


「かわいい」

というのが主なコメントだ。



しかし残念ながら
私は紳士以上の年齢の男性キャラは
眼中に無い




・・・はずだったが、かわいい。(←萌えではない)




「わしらぼけとらんもん!」と頬を赤らめて憤慨したり、
大家さんに事件の発端であることがばれて
頭にバケツを乗っけられて「老人虐待じゃ~」と泣いてたり、
何にでも足をつっこんで、目をキラキラさせている3爺は
本当にかわいい。


そもそも
この3名を抜きにしてこの漫画成り立たないし。






「出来の良い漫画」だと思う。
徐々に進展もあるけどまだまだ続きそう。
一つまた楽しみが増えた。

バーテンダー 

2007-01-27 01:01:26 | 青年漫画
バーテンダー 1 (1)
バーテンダー 1 (1)


バーテンダー  城アラキ・長友健篩 著 集英社 現在7巻

佐々倉溜は世界的なカクテルコンクールに出場し優勝、
そのカクテルは「神のグラス」と呼ばれた。
有望なバーテンダー佐々倉を取り巻く人々と
バーで起きる数々の出来事の話。



同じく城アラキさんが監修(原作?)の
ソムリエが好きだったので、
まあ絵はあんまり好みじゃないけど、読んでみるか、と思った
「バーテンダー」。


ある意味ソムリエより好き。
絵も甲斐谷忍に通じる白黒あっさり系で、かなり好き。



そういえば、私はワインが飲めないし、
ワインを本気でサービスするような
良いレストランなんかほとんど行かないし、
もちろん自分でも買わないし。

いくら漫画がおもしろくても、
こういった若干うんちく、知識伝授系の漫画の場合、
具体的なイメージが湧かないのは寂しい。



その点、カクテルなら飲める。
バーは、良いレストランよりは、まだ行く。
そういえば昔(えせ)バーでバイトもしてたし。。。

知ってる飲み物が出てくると嬉しい。
おいしそうなカクテルが出てくると、
ちょっと覚えとこうかな、とか思って楽しい。
バーのこともお勉強できてお得。



 「バー」とは止まり木
 「テンダー」とは優しさ
 「バーテンダー」とは優しい止まり木のこと
  だから「バーテン」と略すのはバーテンダーに失礼なんです
 

だそうだ。
勉強になるなあ。

まあ「バーテンさん!注文」とか言わないけどね・・・・



全体的には、
「バーとは何か?」
「バーテンダーとは何か?」
「真のサービスとは何か?」
「おいしいお酒とは何か?」
ということを

笑いありしみじみありで
ほぼ一話完結でうまくまとめた良い作品だ。



■主人公の佐々倉さんについてもうちょっと■


その1:ソムリエの主人公佐竹さんよりも、未熟ものである。

時折ベテランバーテンダーさんにへこまされてしまったり、
お客さんに叱られたりする。
この辺も結構私の好きポイントだ。
佐竹さんはほぼいつでも一番すごいからねえ。。。


その2:実は地味にセクシーである。

カクテルを作る時は、ワインよりも動きが多い。
ステアする手つきとか
ライムをしぼる手つきとか
シェイクする所とか、
なかなか色っぽい。


その3:佐々倉さんの修業時代の髪型は素敵だ


前髪下ろしているだけで「若い」という表現になるんだね。
ソムリエ佐竹さんと同じ髪型だ。



その4:アニメ版 バーテンダーの佐々倉さんはいまいちだ。


なんかナヨっとしてる?
目がきらきらしすぎ?


のだめオーケストラLIVE!

2007-01-22 10:20:33 | Weblog
「のだめオーケストラ」LIVE!
「のだめオーケストラ」LIVE!


のだめオーケストラLIVE! EPIC RECORD

ドラマ「のだめカンタービレ」で使用された
音源を主に収録。
オーケストラと器楽の2枚組。
(アマゾンで音楽部門売り上げ55位だった。すごい。)



千秋は玉木宏じゃない。。。
と小さい声で文句を言いつつも、
ドラマ全部見てしまった。

CDが出ていることは知っていたが、
買うほど興味は無い。



でも、誰かが持ってるならば、

勿論借ります。



というわけで聴いてみた。

まずジャケットがマンガ版のイラストであることが嬉しい。
そして、中の曲紹介にマンガのシーンが載っていることが嬉しい。


ドラマしか知らない皆様がこれを見て、
「ああ、ちょっとイメージ違うな」
と思って下さったらすごく幸せだ。


でも、何故だろう。
これはドラマ版の企画CDでは?
まあいいけど・・・。




一枚目の感想

・ベートーヴェンの交響曲第7番(しかも第一楽章ばかり)が繰り返し登場。
 3回も!
 しつこい。

・ときおり竹中直人演じる
 奇怪なシュトレーゼマンの映像が浮かんできて
 気持ち悪くなる。

・ついでに玉木氏の合唱会のような指揮姿も浮かんできて
 ちょっと悲しい。

・ラプソディ・イン・ブルーのピアニカバージョンは好き。

・全体的に、楽章の途中でフェイドアウトしないで欲しい。


二枚目の感想

・オーケストラのピアノ演奏(ラフマニノフ・ベートーヴェン交響曲第7番)
 を大絶賛。他では聴けないもんなあ。

・バラエティ豊か。一枚目に引き続き、途中で曲が終わるのはやめて欲しいが、
 全体的に良いCDだと思う。





これに入りきらなかった曲や、ドラマ版では使われなかった曲の入った
続編CDも出るみたいなので、
ちょっと聴いてみたいかなあ。


↓近日発売・予約可
「のだめオーケストラ」STORY!
「のだめオーケストラ」STORY!

ARMS

2007-01-21 01:23:35 | 青年漫画
ARMS (1) 少年サンデーコミックススペシャル
ARMS (1) 少年サンデーコミックススペシャル


ARMS 皆川亮二 著 小学館 全22巻


高校生の高槻亮は、幼なじみのカツミとともに、
平穏な学生生活を送っていた。
唯一他の生徒と違う所は、
「父からサバイバル技術を教えこまれている」ことだ。

ところがある日、片手にギブスをはめた転校生がやって来、
「おまえを殺す」といきなり攻撃を受ける。
意味が分からず混乱しつつも、喧嘩慣れした亮は応戦する。
しかし、転校生のギブスの下には、
おそろしい形状をした手が隠れていた。
そして亮の手にも。




未開拓ジャンル(絵に一切萌えない戦いもの)である。
私の中では、ベルセルクと同じカテゴリーだ。

未開拓なのには、いくつかの理由がある。


1,
敵と主人公がどっちも強くなっていって、すごい必殺技が出来たと思ったら
さらにめっちゃすごい必殺技が出来て・・・っていう流れでは?と思っている。

2,
絵がごっついので
キャラクターに肩入れ出来ないに違いない、と思っている。


3,
わるいやつ対いいやつで、最後はいいやつ勝利に決まっている、と思っている。
 


なので、「これ絶対おもしろいから」と言われて借りたものの、
まるで乗り気ではなかった。


「手が武器か、お、変形するのか。
奇生獣みたいなビジュアルやなー。
どっちが先に考えたのかなー」

などと思いつつ飛ばし読みしていた。
ところが、途中から突然おもしろくなる。


ARMS=手

ではなく

ARMS=武器である、

と分かってからだ。


変形するの、手だけじゃないんだよねえ。。。
すっごいな。
かっこええな。


武器のネーミングもええな。
ブリューナクの槍 とか。
是非私も装備したい。



そして、
ふーーん、と読み飛ばしていた所にも、
数々の伏線が張ってあったことが分かると、
あとはもう結構なスピードで読みきった。



話の筋は意外に込み入って緻密であり、
最初から最後まで一貫したテーマもある。
血だらけの戦いと高度な科学技術の世界の中に、
不思議の国のアリスの世界の要素まで入るとは。
いやいや、おもしろいねえ。


勿論当初の予測通り、
敵もこっちも強くなる。
一人だったやつが5人ぐらいに増えて出てくる。
サイズが全体的にでかくなる。
過去の技が効かなくなる。
みんな強くなりすぎて地球壊滅しそうになる。
戦闘シーンはすごいけど、
まあ、「べた」 である。


でも、このマンガの本当の売りは、
技や力を駆使する戦闘シーンの迫力ではない。
派手な戦闘は
このマンガのテーマを
よりはっきりと伝えるために重要なことなのだ。



「何よりも強いものは人の意志である。」
と全巻を通して言い続けたこの作品は、


読み終えると
爽快であり、


素直に感動する。



プロフェッショナル 浦沢直樹

2007-01-18 23:04:18 | Weblog
今日のNHKのテレビ
「プロフェッショナル」は浦沢直樹だった。


絶対見逃してはならない、
気合いを入れて
携帯のアラームをセット。


結果、
番組のことは覚えていたが、
アラームをセットしたことを忘れており、
見知らぬ音が鳴り出してびっくりすることになった。




さて、番組では
期待したとおり、制作過程を見ることが出来た。


私が普段見ているマンガは、当然
「完成した作品」である。


全部仕上がったものをいきなり見ているので、
「元は真っ白な紙だった」ということをイメージできない。
よって、今目の前にあるものがどれだけすごいのか、
ということも実感しにくい。


この番組を見て、ちょっと分かった。
めっちゃすごい、浦沢直樹。


ネームの時点からすごいんだけど、
鉛筆の上から
ペンをさっさと入れていくと、


ゲ・・・ゲジヒト!
真っ白な紙にゲジヒトが!


さらにさっさっさとペンをいれていくと、
表情が・でた・・!


まさに命を吹き込むよう。
マンガの神様だ!


長いとか、エンディングがいまひとつとか、
期待が大きいだけに色々と言われているけれど、
今の漫画界で群を抜いている存在なのは間違いない。



くれぐれも健康には気をつけて、長く描き続けてほしい。



ところで、あの名曲
「スーダララ ぐーたらら」
にメロディをつけて歌ってたのは予想外の出来事だ。


そして、そうやって歌ってる浦沢直樹は、
ケンヂとそっくりなのだ。


これもまた予想外だった。



追伸:次出てくる漫画家はきっと 井上雄彦。

オートマチック・エンジェル

2007-01-14 23:30:27 | 水城せとな の部屋
オートマチック・エンジェル 1 (1)
オートマチック・エンジェル 1 (1)


オートマチック・エンジェル 水城せとな 著 小学館 全2巻


天才博士が長年の研究を実らせ、
ついに完璧なアンドロイド「せりか」が誕生した。
せりかは美人で、頭もいい。
しかし、笑うことが出来なかった。
そんなせりかを助手は失敗作と言った。
失敗作は廃棄されるべき、と自ら結論付けたせりかは、
ゴミの中に入り込む。
間一髪で博士に助けられ、
「せりかの存在そのものが夢のようだ」と教えられ、
初めて笑うことができた。

これが一話。


水城せとなの過去作を
まとめて全て購入した。


今は大変込み入った設定の重い話を描いている作者が
「少女向けには制約があって描きたいものが描けるとは限らない」
みたいなことをおっしゃってたので、
あんまり期待していなかったけれど、
どれも何らかの部分で
ちゃんと水城せとなだった。



第五話で博士がせりかに「死とは何か」を教える所が特に良い。


ネコの死体を拾って来たせりか。
博士に直して、と言うが、
「もう死んでいる生き物は直せない」と言われる。
よく理解できないでいるせりかの前で、
博士はお墓を作る。


ネコを土に埋めて墓標を立てるのを見た
せりかと博士の会話



-死んだら捨ててしまうということ?

-そうだねえ。
 ある意味そうなのかもしれない。
 死んでしまったものをいつまでも大事にとっておいたら
 人間は先に進めないからね。
 
 でもそれがとても大切なものだから
 こうしてシルシを残しておくんだ。



ええわ、、、、
天然ボケの博士が真面目に言う、という所も良いわ。


全2巻と短い中で、
ダークな水城節(第二話)から感動の第五話、衝撃の最終話まで、
読み応え十分の良作だ。

不安の立像

2007-01-06 17:30:15 | 諸星大二郎の部屋
不安の立像
不安の立像


不安の立像 諸星大二郎 著 集英社(ジャンプスーパーエース) 全1巻


表題作含む9編収録

子供の遊び・復讐クラブ・海の中・ユニコーン狩り
真夜中のプシケー・袋の中・会社の幽霊・子供の王国




「ホラーっぽいもの」を集めた、という作品集だが、
あとがきで作者が言っている通り、
「直接的にすごく怖い!」というものでもない。

よく分からないけど気味が悪いな、
という感じである。

最も普通にホラーっぽいのは「真夜中のプシケー」
でも怖くないけど、、、


ストーリー的におもしろいものは
「復讐クラブ」
これは世にも奇妙な物語の原作になった。

<あらすじ>

うだつのあがらないサラリーマンが、
ネチネチ怒られても落ち込んだ様子がない。
同僚は
「どうやってストレス発散してるのか?」
「何か楽しみがあるのか?」
と不思議に思う。


その秘密は彼の属する、「復讐クラブ」にあった。

復讐クラブは、復讐をし合うクラブである。

AさんがBさんに復讐したいと申請すると
CさんがBさんに復讐をする
その代わりにCさんが復讐したいDさんにAさんが復讐するのだ。


・・・とくると、オチは読めてくる
最後には当然大変なことになって終了するのだが、
これが大変皮肉ながらもコミカルなオチで、さすがである。



本自体の刊行は1993年だが、
収録作は全て1970年から1980年代に描かれている。


しかし、感覚は今でも全く古くない。


月日が経って、
目に見える世の中が大きく変わっても、
実は人間も社会もそんなに変わっていない、
ということだろう。

ぼくとフリオと校庭で

2007-01-03 23:31:29 | 諸星大二郎の部屋
ぼくとフリオと校庭で
ぼくとフリオと校庭で


ぼくとフリオと校庭で 諸星大二郎 著 双葉社 全1巻

方舟が来た日/難破船/鎮守の森/沼の子供
流砂/黒石島殺人事件/城/青い群れ/影の街
表題作含む10編収録

この中の「城」は世にも奇妙な物語の原作になっている。
確かにそれっぽい。
しかも3本目に放映されてそうだ。

<よくある世にも~の放映順構成>

1本目:一生懸命作ったちょっと恐い話(恐くない場合が多い)
2本目:コメディ調
3本目:一生懸命作ったちょっと良い話(ファンタジー系)


さて、この短編集を読んでいて、
既視感のようなものを覚えた。
それはなぜか、と考えていたら、思い当たった

夢っぽい。

私が一年に数回見る夢の中でも
人につい話したくなるような
傑作な夢(悪夢系)に似てるんやな。

つねに薄暗くて、不安で、
先にやばいものがあるのが分かっていても
足が止まらなかったりする夢をみているときの感じに似てる。

夢にはストーリーがなくて
ただやばい状況だけがあるのみだけれど、

この作品集には
ストーリーがあって
オチもついてるので、余計やばい。


元々諸星大二郎作品を
寝る前に読んではいけないが、

このマンガ、裏表紙がすっごく恐い※ので、
 ※もうそれはすごくすごく。呪怨のDVDのカバーぐらいすごく
枕元に裏返して置いたりして、
ふっと目が覚めた時に見えてしまったりしたら
もう終わりだ!
その日の眠りはあきらめたほうがいい。。。。

とにかく、おもしろいけれど
読書には
重々注意が必要である。


私的琴線に触れた短編は「青い群れ」と「流砂」。

スノウホワイト グリムのような物語

2007-01-02 23:23:02 | 諸星大二郎の部屋
スノウホワイト グリムのような物語
スノウホワイト グリムのような物語


スノウホワイト グリムのような物語 諸星大二郎 著 東京創元社  全1巻

諸星大二郎がグリム童話を下敷きにした短編12編収録
「七匹の子やぎ」「奇妙なおよばれ」「漁師とおかみさんの話」
「スノウホワイト」「小ねずみと小鳥と焼きソーセージ」
「ラプンツェル」「コルベス様」「めんどりはなぜ死んだか」
「カラバ侯爵」「藁と炭とそら豆」「とりかえっ子の話」「金の鍵/書き下ろし」
解説と諸星大二郎による解題付き


2006年11月末に出たばっかりの新刊。
またもや素敵な装丁。
椅子にソーセージが座っております。
談笑する留め針に縫い針がおります。
12編に出てくる主要な登場人物が全員書いてあります。
細かい芸に感服致しました。。。


大型書店ではやはり極小の品揃えの諸星大二郎。
数冊の中から装丁決めでレジへ

「1000円です」
 
高いな。やっぱり装丁代か。


それでも、私は確実に近い将来新たな1000円を払う。


もちろん、
「ふーん、え?」で終わる作品もある。
でも、10編のうち2、3編、
「!!!!ヤラレタ!!!!」系作品がある。

そのストーリーテリングの上手さ、
発想の奇抜さ、
するどい示唆に
感動するその瞬間が忘れられなくて、
ついついふらふらと
本屋に行ってしまうのだ。



この作品集でヤラレタ系は
SFホラー仕立てになった「七匹の子やぎ」、、、もいいけど、
やっぱり
「漁師とおかみさんの話」と
「小ねずみと小鳥と焼きソーセージ」。


別の意味でこの二つ、泣きたくなるんだなあ、
どこが泣きたくなるか説明するなんて
ナンセンスですねえ、、、



(言い表す表現力が無いだけ)


あけました

2007-01-01 02:17:37 | 美形男性について
あけましておめでとうございます

今年もいっぱいマンガを読み

本を読み 映画を見て ゲームをし

創作物にはまり続ける1年としたいと思っています。


さて、2006年度、色々とまとめてみる。


■私が選ぶもっとも美しい男性キャラ


「ニンテンドーDS版 ファイナルファンタジー3 
オープニングCGに出てくる男キャラ3名」

このCGがオープニングについているおかげで、
プレイする度に再生してしまって
時間がすっごくかかります。
これは致命傷。。。
でもすっごく奇麗。このまま最後までやってくれ!と思った。

ファイナルファンタジーIII

↑なぜ3Dにしちゃったのか。3Dにしなくていいからムービー増やして。

■最も萌えな男性キャラ

「百鬼夜行抄」の律 

ブログに書いてないけど、
黒髪美形で
すっごい萌え。地味さとか最高。

百鬼夜行抄 (7)

↑和風美形最高。彼の祖父の青年時代もナイス眼鏡でとても良い。
 なのに話の中では「ルックスは悪くないけど、、、」ぐらいの評価である。不満だ。
 やっぱり男前は話の中でも男前と言われて欲しい。



、、、書いてて悲しくなってきたので早々と総括終了