社労士(社会保険労務士)さんのひとり言

令和は、良い酒と良い料理に恵まれた時代になりますように。ストレスを感じるような仕事や人間関係は捨てて行けますように。

就業規則は誰のもの?

2005年03月27日 20時31分50秒 | Weblog
 労働条件において、就業規則は法令を下回る事が出来ません。また、労働協約も下回る事は出来ません。逆に、労働契約は就業規則を下回る事が出来ません。それらをまとめると、法令>労働協約>就業規則>労働契約・・・という力関係になります。

 まず、法令には強制力があります。労働基準法は刑法的な性格を持っており、刑罰が規定されています。また、労働協約には「事業主と労働組合の約束」と言う面があります。

 しかしながら就業規則には「事業主からの一方性」を否定できません。

 まず、意見書ですが・・・。労働者の過半数を代表する者(または労働組合)の意見さえ聞けばいい事になっています。例えば、A組合が51パーセント。B組合が49パーセントの従業員で占められているとします。この場合は、A組合の意見さえ聞けばいいわけで、B組合の意見を聞く必要はありません。

 また、意見書で意見が出てきても、その意見について協議する義務はありません。意見さえ聞けばいいのです。就業規則が労働協約より弱いのは、そのためなのです。

 では、就業規則は従業員を縛るだけなのでしょうか?

 例えば、解雇規定を考えてください。事業主は「解雇規定に当てはまる従業員」を解雇できます。(あくまでも、裁判になる例等は除きます。) しかし、事業主は「解雇規定に当てはまる従業員」以外の従業員は解雇できないのです。

 このように、就業規則は事業主をも縛るのです。

 私が、10人未満の会社にも就業規則を作成をするよう提案するのも、両者の権利・義務関係を明確にするためです。その方が、両者にとっても望ましい事なのだと確信しています。
コメント (1)   この記事についてブログを書く
« 400回記念ですが何もしな... | トップ | 本当によく続いたなあ・・・。 »
最近の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
就業規則は誰のもの? (アンカーウーマン)
2005-03-28 13:19:28
会社は誰のものかなんて最近テレビを賑わしましたが、就業規則は誰のものか、、、

ていうか就業規則は誰のためのものかですね。それは両者のために決まってますよ。

就業規則は、経営者も労働者も両者を規制する反面、それによって救われるところもたくさんあります。

だから就業規則は、社員数に関係なく絶対経営者は作っておくべきだというのが私の実感です。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事