北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第194回 北京・小報房胡同(前) 二棟の洋館及び『大清郵政總局旧跡』など

2018-06-15 11:20:47 | 北京・胡同散策
今回は、南八宝胡同沿いにある小報房胡同(XiaobaofangHutong/シアオバオファンフートン)を
散策してみました。




この胡同には出入口が西口と東口の二ヶ所あるのですが、当日は前に書いたように南八宝胡同沿いの
東口から歩き始めました。

沿革をざっと書きますと、清の乾隆帝の時代には「報房胡同」、時代が下って清の光緒帝の時代に
「小報房胡同」となり、それが現在まで続いています。




海友酒店(Hi Inn Hotel)。宿泊費の廉価なホテルチェーン。住所は南八宝胡同23号。




小報房胡同3号。
歩いた当日は分からなかったのですが、後日中国人ブロガー老土坷垃さんの記事によって、
以前ここが「郵電部」職員の宿舎であったことを知りました。
ご興味をお持ちの方は次のブログをご覧ください。(『《看照片讲故事》系列之“话说小报
房胡同”(三) 老土坷垃』)




外壁など、改修後数年しか経っていない様子。

突き当りのお宅の門扉と郵便受け。



そして、玄関先には年季の入った牛乳びん受けの箱。






人が集まっています。



こちらは東交民巷小学校(分校)の北門(「船板胡同」に南門あり)。
低学年の生徒たちの下校時間で、関係者が迎えに来ていました。



先に挙げた中国人ブロガー老土坷垃さんによると、ここは以前“北京鉄路第一小学”という
小学校だったようです。

ちなみに、東交民巷小学校の本校は、ここから真西の旧使館区“東交民巷”にあり、住所は
北京市東城区台基廠大街14号。

学校の校門に次のようなプレートが貼られていました。


中央戯劇学院。
こちらは中国の演劇関係を代表する学校ですが、わたしの知っている中央戯劇学院は、
北京東城区東綿花胡同にある学校。ここに分校(?)があることは知りませんでした。

さて、目を学校から転じて、学校の対面、西方向に走る塀沿いに注目です。
歩いてみると分かるのですが、そこには灰色の高い塀が続き、しかもその上には鉄条
網(?)まであり、さらには実に味気ない、それを見る人のまなざしをはじき返すよう
な閉ざされた鉄の門扉まであったりと、なんともやりきれない風景がひろがっていま
した。






この小報房胡同を歩いた当日、
「いやに冷ややかな風景がつづくな」、
そんな印象を持ったものでしたが、後日、先に挙げた中国人ブロガー老土坷垃さんの記事を
見つけ、記事を拝見しますと、ここは住所は5号で、現在の用途は分からないものの、以前
ここには通称“部長大院”と呼ばれる屋敷があったことが分かりました。名前の由来は、「
郵電部」の部長、副部長が暮らしていたからなのだとか。おそらく社宅ではなかったかと思
われます。記事には、屋敷の外観や庭など貴重な写真が紹介されています。(《看照片讲故事》
系列之“话说小报房胡同”(二))。

この部長大院が現役であった頃の風景と現在のそれとはだいぶちがっていて、部長大院のあった
当時の方がまだよかったのではないかと、正直残念で仕方ありません。



次の写真右手。


やはり灰色の高い塀がつづいており、当日、個人的には「まったく残念だな」と感じてしまったの
ですが、老土坷垃さんの記事によって、以前、この辺りには今は閉館された《北京郵政博物館》(
後述)の入口があったことが分かりました。住所は小報房胡同7号。(《看照片讲故事》系列之“话
说小报房胡同”(一))

話しは変わりますが、高い塀沿いを歩いて行くと、今までと違う輝きをおびた風景が目に飛び込ん
できました。なんと、洋館があったのです。



外壁を塗りなおして、まだ数年しか経っていないようです。




上の写真、洋館の東側斜め前に、シャッターが見えますが、そこは1905年から1907年まであった
「大清郵政總局」(のち北京郵政博物館)の一部。

そのシャッターのある建物と洋館の間に路地があります。この路地はあとでご紹介させていただくこ
ととし、まずは洋館を。



住所は小報房胡同21号。
前掲のブログによりますと、民国期、国民党憲兵19団の駐屯地として使われていたようで、新中国
成立後は外貿部宿舎だったようです。

胡同を歩いていると何に出っくわすか分かったものではありません。中国にも憲兵のいたことは
知っていたのですが、ここでその駐屯地の一つに出合っていたとはまったく意外で、下調べ不足
をつくづく感じたしだいです。(《看照片讲故事》系列之“话说小报房胡同”(三))

まずは門墩(mendun)から。



真上にも彫り飾り。







玄関脇には、鉢植え。











門洞を抜けて、反対側。





洋館の外壁が灰色に塗られておらず、レンガがむき出しになっています。



しかし、このレンガの色が美しく、見とれてしまった。











見上げると「内蒙古大厦(Inner Mongolia Grand Hotel)」。



目を右側に移すと、やはり魅力的な洋館が。


こちらの住民の方三人ほどにお訊ねしたところ、この洋館が何かは不明とのこと。
現在使われていないのかもしれません。

この洋館まで無事にたどり着けるかどうか不安もあったのですが、さっそく行って
みることにしました。



玄関に戻ると、下校するお孫さんを迎えに来たおばあちゃんが玄関内の日陰で休んで
いらっしゃった。



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