北京・胡同窯変

北京。胡同歩きが楽しい。このブログは胡同のあんな事こんな事を拙文と写真で気ままに綴る胡同お散歩日記です。本日も歩きます。

第43回 紫竹庵胡同8・門枕石について

2015-08-22 04:19:08 | 通州・胡同散歩
次の写真は、中街以東の紫竹庵胡同に足を踏み入れ、東方向を撮ったもの。




足を踏み入れ、目に飛び込んで来たのは、左側の年季の入った木製の扉でした。




次は、正面。




でも、今回の主役はこの扉ではなく、次の写真の下に見える四角い石。



この石、玄関の向こう側にも顔を出していて長方形。写真のものには何の彫り飾りもありませんが、
中には飾りのあるものもあります。
中間には敷居をはめ込む溝があり、門の内側になる部分には門扉の軸を受ける穴があけられています。



門墩(mendun)研究家・岩本公夫さんのご本によると、この石、すでにお分かりのように「門枕石」
というそうです。材質が木の場合は「門枕木」。

ただし、岩本さんのご本によると、門墩(mendun)は、抱鼓石・門鼓・門枕等とも呼ばれていて、
一定した呼び名がないそうです。詳しくお知りになりたい方は、岩本さんの『北京門墩』(正確には
「門」は簡体字、「墩」は土偏ではなく石偏。北京語言文化大学出版社)をご覧ください。

「門枕石」。すでにご存知の方もいらっしゃったかもしれませんが、今回の記事をご覧くださった
みなさんとこの言葉を共有できたら光栄です。
でも、ちょっとマニアック過ぎた...かな?



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