「時をおって見つめるところから本質を知る。参議院特別委員会の強行採決まで

2015-09-18 14:09:57 | 日記

「時をおって見つめるところから本質を知る。参議院特別委員会の強行採決まで

 

   9月17日、参議院安保特別委員会における強行採の決当日「NHKニュース」のタイトルをネットで開いた。そして次の見出しをおって「安保法案の強行採決」までの動きを見た。「取り調べの可視化」ではないが、動画も含めたこの一覧からは自民党の横暴ぶりと、極めて悪質な政治手法が見えるというものである。

 安保法案参院特別委、締めくくり総括質疑へ (9月16日 18時14分)「安全保障関連法案を審議している参議院の特別委員会は、まもなく安倍総理大臣が出席して締めくくり総括質疑を行う予定」とある。そして同日( 19時23分)・ (20時15分) (20時49分)「休会を繰り返す」とNHKは報じている。その中で参院本会議を「17日午前」に開催することを議運委員長職権で決定する。それが同日 (23時18分)である。

 そして、鴻池参院特別委員長は、未明に委員長職権で特別委員会の開催を決定する。 (9月17日 0時10分) さらに「そのための特別委員会の理事会を午前3時半ごろ再開し、鴻池委員長の職権で午前8時50分から理事会を開く」ことを決定する。それが(3時45分)である。これが「だまし討ちのはじまり」である。

 野党委員は8時50分までは若干の時間があると考えて不思議ではない。しかし、驚くべきことが隠されていたのだ。それが「予定されていた理事会を理事会室ではなく委員会室で開催する」としたことである。(9時03分)これは「なだれ込み委員会開催」への策動であるとしか考えられない。

 そして安保法案 参院特別委の開会を宣言。( 9時07分) 野党が反発することは当然であろう。いずれにせよ紆余曲折があったものの、鴻池特別委員長への「不信任動議」が採択された。鴻池委員長は、佐藤自民党筆頭理事に委員長席を渡し退席した。そして佐藤委員長代理のもと鴻池委員長の不信任動議は、自民・公明両党などの反対多数で否決された。(16時29分)

 そして鴻池委員長が委員長の席に戻る。何故か、「佐藤委員長代理は退席するとき、速記を止めることを命じる」。それは音声が入らないことを意味する。速記は残っていないと解釈すべきだろう。さらに異様な光景がある。鴻池委員長を自民党の委員がしっかりと委員長席までガードをしていった。委員長が座ったところで福山理事(民主党)が『約束をされていた理事会も開かず、そして締めくくりの総括討論も行われず、何を議題として審議するのか』ということを問うために委員長席に近づくや否や「佐藤隊長を中心とした自民党突撃隊」に弾き飛ばされてしまった。

 前記したように速記は止まっている。マイクを使っても音声はない。委員長の声は届かないはずだ。そこで見られたのが「佐藤自民党理事」の片手を上下させて委員席に座っている与党委員に対し起立を指示している姿である。まさに「応援団長」である。そして見過ごせないのが、自民党議員が委員長席を取り囲んだと同時に、安倍首相は後を振りかえることも無く退席している。この場面は承知していたかのように。

 そして安保法案は 参院特別委員会で可決した。 (19時04分)

 安倍首相をはじめとした政府の回答はチグハグ、そして「審議中断」が111回。衆参合して222回である。また回答に窮し後ろに控える官僚のメモを手に回答する異常な姿に、国民の誰もが疑義を抱くのは当然である。しかし「時を経れば理解が進むだろう。後は選挙で信を問うだけ」と言い切った国の最高責任者に「憲法99条(憲法擁護の義務)を侵した貴方の罪は消えない」との言葉をお返ししたい。

 

 


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