語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【震災】原発>政治的混乱のどさくさに暗躍する官僚たち

2011年06月19日 | 震災・原発事故
 内閣不信任案はきわどいところで否決されたが、政治家の関心はレイムダック内閣から次の首相選びへと、100%移っている。
 そんなとき、ウラで元気よく動き回るのが霞が関の官僚たちだ。政治の混乱に乗じて、実に生き生きと活動している。政権交代のときに民主党が掲げた「脱官僚」は、とっくに雲散霧消している。

 原発事故で槍玉に挙げられている経産省だが、政権末期の混乱を横目に、自らの省益確保にやりたい放題だ。
 その“証拠”が、民主党が政争で混乱している最中、6月5日付け朝刊で各紙が一斉に報じた「革新的エネルギー・環境戦略」だ。「素案が4日、明らかになった・・・・」
 原発事故を受けてまとめたもので、重要戦略の一つとして原子力を掲げる。「世界最高水準の原子力安全を目指す」と強調し、原子力推進路線を堅持する姿勢を鮮明にしている。国家戦略相のもとで来年中の決定を目指す、という。
 素案を書いたのは、国家戦略室に出向している経産官僚だ。役人が原子力政策の見直し方向など打ち出せるはずはないのに。「それにしてもこの時期に原発推進とは厚顔無恥だ」

 政権をウラから操る官僚の3大手法は、リーク、悪口、サボタージュだ。
 このうちリークは、マスコミとの共同作業だ。あらかじめ設定されている会議の前に、地ならしをして世論を誘導するべく昵懇のマスコミに会議資料や報告書原案を渡して記事を書かせるのだ。
 マスコミは、紙の資料にからっきし弱い。「ブツ」があると聞けば、しっぽを振ってすり寄ってくる。
 「お宅だけ」とでも言って渡そうものなら、靴を舐めかねないほど感謝される。
 「○日、××の素案が明らかになった」という書き出しの記事が紙面に載るときは、まずリークと見てよい。6月5日付けの「革新的エネルギー・環境戦略」もこれだ。
 その前日の4日は土曜日で、ネタが乏しく、記者が苦労する日だ。各紙とも、嬉々として「ブツ」に飛びついたことだろう。

 これで世論の流れを作ることができれば、次の総理もおいそれとは変更できなくなる。
 議論のスタート段階で方向性を固め、自分たちに有利な展開に持っていこうとする官僚の思惑が透けて見える。

 以上、ドクターZ「混乱期に暗躍する官僚たち ~ドクターZは知っている~」(「週刊現代」2011年6月25日号)に拠る。
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