語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【健康】死亡率が低下、食欲を抑制 ~ナッツ類~

2014年01月02日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)ジョエル・ファーマン医師【注】は、免疫力を高めるためにナッツを1日に28g食べるよう推奨している。彼によれば、ナッツは体にとってよい脂肪酸が含まれるのみならず、栄養素が豊富で、高脂肪のわりに太りにくい食材だ。
 複数の免疫学研究では、ナッツを食べる人ほど痩せている傾向がある。ナッツを少量食べることで満足感が得られるので、糖尿病など生活習慣病の人がくじけずに食事療法を続けられるし、体重を維持でえきる、との報告もある。

 【注】米国でベストセラーになった『スーパー免疫力』の著者。

 (2)最近、ピーナッツ、アーモンド、クルミなどのナッツ類をたくさん摂取する人は、総死亡率(癌や心臓病などを含む)が低い、という研究結果が話題となっている。
 イン・バオ博士(米ハーバード大学医学部)らは、健康な女性76,000人、健康な男性42,000人について、ナッツの摂取亮と病気による死亡率の関連を調べた。
  (a)ナッツを食べる人・・・・①週に1回未満、②週に1回、、③週に2~4回、④週に5~6回、⑤週に7回以上
  (b)ナッツを食べない人 
 ・・・・の(b)の総死亡率に比べて、①は7%、②は11%、③は13%、④は15%、⑤は20%も低かった。
 また、死亡別に死亡率を検証すると、心臓病、癌、呼吸器疾患、感染症、腎臓病、糖尿病で死亡した群のいずれにおいても、(a)は(b)に比べて顕著に低かった。
 ナッツに含まれる不飽和脂肪酸、良質の蛋白質、食物繊維、ビタミン類(葉酸やビタミンEなど)、ミネラル分カリウムやカルシウムなど)が、死亡率の低下に寄与した・・・・とパオ博士は考察する。

 (3)ナッツには、健康を増進させる働きもある。
 アーモンドを間食として摂取すると、食欲を抑制し、食後の血糖値上昇を抑制する・・・・という報告があって、業界関係者の関心を引いている。
 スゼ・イェン・タン博士(南オーストラリア大学)らの研究チームは、肥満気味で糖尿病リスクの高い成人男女137任を、
  (a)アーモンドを摂取する群・・・・①朝食に摂取、②午前中に間食として摂取、③昼食に摂取、④午後に間食として摂取
  (b)アーモンドを摂取しない群
・・・・に分け、1日43gのアーモンドを4週間摂取させ、調査の前後でアーモンドの食欲抑制効果、食後血糖値、体重に及ぼす影響を調べた。
 (a)全群および(b)において、アーモンドには食欲を抑え、食後血糖値を下げる効果が認められた。
 その効果は、食事とは切り離してアーモンドを間食として摂取した群(②と④)で最も顕著だった。
 アーモンド摂取による体重増加は認められなかった。
 要するに、血糖値を下げ、糖尿病の発症を抑えるためにアーモンドを活用できそうだ。

 (4)間食を摂るなら、ケーキやせんべいより、アーモンドなどナッツ類がオススメだ。
 ただし、焦げ目がつくまで炒ったナッツからは、発癌性のあるアクリルアミドが発生する。また、炒りすぎることで、蛋白質、カルシウム、鉄といった栄養分が減少してしまう。
 ナッツは、生で食べるか、軽く炒って野菜料理と一緒に食べるのがベストだ。
 むろん、ナッツを何袋も食べると、カロリーや塩分の過剰摂取になる。何事もほどほどに。

□白澤卓二(順天堂大学教授)「ナッツ類で死亡率が低下 食欲を抑えるとの報告も ~Dr.シラサワの超「抗加齢(アンチエイジング)学 第86回~」(「週刊東洋経済」2013年12月28日-2014年1月4日号)
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