語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【震災】原発>経産省が裏であやつる「原子力安全庁」準備室

2011年09月19日 | 震災・原発事故
 8月15日、菅直人政権の下、次のように閣議決定された。 
 「原子力安全庁」は、原子力安全・保安院を経産省から切り離し、内閣府の原子力安全委員会などと統合し、環境省の外郭として12年4月に設置する。モニタリング業務のほか、事故の初動など危機管理も担当する。
 そして、8月26日、内閣官房に設立準備室が設置された。準備室は、経済産業省や警察庁など37人で構成される。室長には、環境省の森本英香・審議官が就いた。

 鈴木哲夫・BS11報道局長は、古賀茂明・経産省大臣官房付の見解を以下のように敷衍して伝える。
 この準備室がクセ者だ。原発は官邸中心でやるべきだ。環境省は、CO2削減する立場で、原発“容認派”。しかも原発に関しては素人。仕事の中身や人事などすべて経産省が影響力を残す。いま、原発の賠償や将来の電力市場も経産省がやっている。これまで電力が天下りポストを用意することで、逆に経産省が電力に人質をとられてきた。そんな電力に言いなりの経産省が絵を描くのは不適切だ。安全庁も組織を変えたように見せて、“原子力ムラの利権”を経産省が握ったまま。茶番だ。抜本的に組織を変えようとする意識がない経産省の腐敗を糺すには、「霞が関の抜本改革」しかない。霞が関をリストラし、信賞必罰で大臣が人事権をしっかり握るシステムなどにしない限り、何も変わらない。

 古賀茂明は、8月に「事務所」が変わった。新しい「事務所」には秘書もいない。冷蔵庫も、扇風機も、テレビもない。誰も訪ねてこない。「・・・・最後にひと言--/『もう、辞めちゃおうかな』/何だか胸が詰まりました」【注1】
 ということで9月26日付けで退職・・・・になりそうだっただが、16日、枝野幸男・経産相が「私が直接、対応すべき人事の対象ではない。事務次官以下に任せる」と述べたため、辞表を撤回。再度大臣としての判断を求めることになった【注2】。しかし、枝野・経産相の事務方に委ねる方針は変わらず、9月22日、辞表を提出した【注3】。

 【注1】萩原博子「経済産業省の“原発の尾”を踏んでしまった古賀茂明さん ~幸せな老後への一歩 第249回~」(「サンデー毎日」2011年9月4日号)に拠る。
 【注2】記事「政権批判の経産官僚・古賀氏、辞意を撤回」(2011年9月16日22時50分 asahi.com)。
 【注3】記事「政権批判の経産官僚・古賀氏、結局は辞表」(2011年9月22日23時13分 asahi.com)。

 以上、山田厚俊(ジャーナリスト)「改革派官僚古賀茂明が退職前に憂う『原子力安全庁の茶番』」(「サンデー毎日」2011年9月25日号)に拠る。

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