語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【保健】貧乏ゆすりが命を救う? ~マナーより健康~

2015年10月18日 | 医療・保健・福祉・介護
 (1)座位時間が長いと出てしまう「貧乏ゆすり」。家族からも同僚からも「みっともない」と言われそうだ。
 しかし、英国の疫学調査によれば、貧乏ゆすりで死亡リスクが下がるという。

 (2)調査対象は、英国の37~78歳(平均年齢55.8歳)の女性、13,000人。
 1日当たりの平均座位時間、貧乏ゆすりの程度、食事や喫煙などの生活習慣、ほか教育程度、就労の有無などライフスタイルに係る情報を入手。
 貧乏ゆすりのレベルは、「全くしない」から「常にする」まで10段階で評価。
 座位時間、貧乏ゆすりの程度、平均12年の追跡期間中の全死亡との関連を調べた。

 (3)関連因子の影響を調整して解析した結果、
  (a)座位時間が5時間未満/日のグループに比べ、7時間以上/日かつ貧乏ゆすりをほとんどしない(レベル1~2)女性の全死亡リスクが1.3に上昇。
  (b)座位時間が7時間以上/日でも貧乏ゆすりをある程度する(レベル3~4)女性の全死亡リスクは0.75に、頻繁に行う(レベル5~10)女性は0.76に減少した。
  (c)座位時間が5~6時間/日かつ貧乏ゆすりを頻繁に行う女性の全死亡リスクは0.63と、有意に減少した。

 (4)「貧乏ゆすりは座りっぱなしに関連する全死亡を減らす可能性がある」【研究者ら】

 (5)近年、座りっぱなしの時間が長いほど2型糖尿病や心血管疾患の発症率が上昇し、全死亡リスクが増加することが知られるようになった。
 昼間はデスクワーク中心、車移動中心で、家でもゴロゴロの現代人にとって、他人事ではない。
 貧乏ゆすりがなぜ、全死亡リスクを下げるのか、そのメカニズムは不明のままだ。
 ただ、塵も積もれば何とやら。貧乏ゆすりのような「ノン・エクササイズ・アクティビティ」も、2.5時間/日の貧乏ゆすりで消費されるカロリーは、1時間/日の散歩に匹敵し、鬱血した血行の改善も期待できる。
 とはいえ、「積極的に貧乏ゆすりをする」わけにはいかない。
 マナーか、健康リスクか。それが問題だ。

□井出ゆきえ(医学ライター)「周囲には悪評でも 貧乏ゆすりが命を救う? ~カラダご医見番・ライフスタイル編 No.2~」(週刊ダイヤモンド」2015年10月24日号)
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