語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【南雲つぐみ】味覚の老化 ~味蕾~

2018年04月24日 | 医療・保健・福祉・介護
 食べ物の味を感じるのは、舌の表面のブツブツした突起にある「味蕾(みらい)」という器官。まだ、母親のおなかの中にいる胎児期の後半には、すでに大人と同様の味蕾があり、胎児は味を感じているという。
 味蕾の数は生まれてからも増え、その数は乳児期に最も多いそうだ。このため、乳幼児は味にとても敏感だ。初めて食べるものには明らかに表情が変わるし、少しでも違和感があると口から出してしまうこともある。
 これは、味蕾が多いせいだけではない。舌触りや噛みごたえなど、口の機能全部を使って、食べ物を感じ取っているからだ。
 成長するにつれて、塩分の強いものや香辛料などの刺激物を取り、アルコールやたばこを口にすることで、味蕾は減っていく。
 大人になると、苦手だったものも食べられるようになる。「食べ物の味が分かるようになった」というが、実は「味に鈍感になった」のだ。
 塩味や甘味に鈍感になると、塩分や砂糖の取り過ぎにつながるので気を付けたいものだ。

□南雲つぐみ(医学ライター)「味覚の老化 ~歳々元気~」(「日本海新聞」 2018年4月16日)を引用

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