語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【詩歌】自由な街

2015年04月17日 | 詩歌
 軍帽は鳥籠の中に放りこんで
 かわりに鳥を頭にのせて外出する
 ふん すると
 もう敬礼はせんというのか
 司令官がたずねた
 そう
 もう敬礼などしませんよ
 鳥が答えた
 ははあ なるほど
 これは失礼 だれでもわしには敬礼すると思っておったが
 司令官はいった
 なあに 結構 まちがいはだれにもあります
 鳥が答えた。

□ジャック・プレヴェール(大岡信・訳)「自由な街」(橋本一明・安東次男・大岡信・訳『アラゴン詩集・エリュアール詩集・プレヴェール詩集 ~世界詩人全集 第18巻』(新潮社、1968)所収)
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