語られる言葉の河へ

2010年1月29日開設
大岡昇平、佐藤優、読書

【外務省】北方領土に無気力 ~北海道のない日本地図~

2015年04月23日 | 社会
 (1)外務省は北方領土問題を解決する気がない。その証拠は、外務省板倉公館で見つかる。板倉公館は、外国の要人の接待に使われる迎賓館で、安部総理の祖父、岸信介・元総理の邸宅なども手がけた著名な建築家、吉田五十八が設計した。
 大広間には、日本地図を描いた絵画が飾られている。平山郁夫の大作「日本列島誕生図」だ。
 その日本列島には、北方領土はおろか、北海道さえ無い。
 日本列島誕生を記した古事記の「国生み」が題材だから、本州、四国、九州しか描かれていないのだ。

 (2)今年3月には日仏の外務・防衛大臣が、2013年11月には日露の外務・防衛大臣が、板倉公館で会談し、平山郁夫「日本列島誕生図」を背景に記念撮影を行った。
 ロシアからのみならず、諸外国からも、
    「日本は北方領土の領有権を主張しているが、公の交渉の場に掲げる絵にすらその領土が描かれていない」
と失笑されかねない。

 (3)事を荒立てたくない政府・自民党は、水面下で外務省に対して、「日本列島誕生図」を取り替えるよう要請を続けている。
 外務省はしかし、「平山画伯に特注した作品だから外せない」とにべもない。

 (4)外務官僚は元々プライドが高い。「オレたちのやることに、政治家は口出しさせない」という意識が強い。
 政府関係者は、ぼやく。
 「外務省は何が『国益』か、理解できないのか。これでは交渉前からすでに勝負ありだ」

□コラム「霞が関25時」(「週刊現代」2015年5月2日号)
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