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6月30日のイソップ童話
人間とセミ
ある人が畑を食いあらすイナゴをとっては殺していましたが、セミも一匹つかまえました。
そして殺そうとしたので、セミがいいました。
「わたしを殺しても、なんにもなりませんからおよしなさい。わたしは畑を食いあらしたりしません。それどころか、わたしはすずしい歌を歌って、つかれた旅人をなぐさめています」
それを聞いた人間は、なるほどと思い、セミを逃がしてやりました。
虫とはいえ、人間に害をあたえないものを殺すのはよくないことです。
おしまい
きょうの豆知識と昔話
きょうの記念日 → みその日
きょうの誕生花 → びようやなぎ(ヒペリカム)
きょうの誕生日 → 1975年 ラルフ・シューマッハー(F1レーサー)
きょうの日本昔話 → 野ギツネ
きょうの世界昔話 → バラ色の泉の水
きょうの日本民話 → ものを言うネコ
きょうのイソップ童話 → 人間とセミ
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