ROAD to HIGH TONE VOCALIST! 

Jo'Lのヴォーカルトレーニング研究ノート
〜オンライン備忘録〜

体のパーツが持つ意味 ~今後のコンテンツ予定その①~

2015-02-02 22:28:29 | ボーカル理論
2回目の更新です。


今回は「体のパーツ」が「歌うこと」に対して持つ意味を考えてみます。


どうしてそんな話を最初にするかというと


これからしばらくにわたって体の部位ごとに分けてお話していこうと思っているからです。


なぜ部位ごとに話さないといけないのか。


それは、部位ごとにそれぞれ違う役割を担ってもらわないといけないからです。


少し例を挙げてみましょう。


僕の大好きなバンドであるXにB.O.X 〜Best of X〜という作品があります。


この作品にはオリジナルカラオケが入っていたんですが


そのCDには「腹から声出せ」と書かれていたように記憶しています。


腹から声を出せば本当にTOSHIのようなハイトーンが出せるのでしょうか?


答えはNoです。


どれだけお腹を意識しても高い声をコントロールすることはできません。


高い声をコントロールするにはお腹ではなく「頭部」を意識した「響き」が重要なのです。


ではXはウソを言ったのでしょうか?


そうではありません。


実はXの歌をオリジナルに近い形で歌うには「お腹」を意識する必要があるんです。


あのパワフルかつややハスキーなディストーションボイスで歌う声を支えるためには「お腹」が必要なんです。


つまり「腹から声出せ」とは


ハイトーンを出すためではなく声の質感を出すためのメッセージです。


同じXでもX JAPANに改名した後の作品、特にバラードでは決して「腹から声出せ」とは言ってませんよね?


ハイトーンを出すために必須であれば同じことを言い続けるはずですし


ハイトーンを駆使している他のアーティストも似たようなことを言うはずです。


その理由は腹から声を出すことはハイトーンを出すことにとって必須ではないからです。


メッセージをそのまま額面どおり受け取ってしまってはいけないということですね。


今後のコンテンツ予定も書こうと思っていたのですが


長くなりましたので次回にしようと思います。


それでは~。

2015年ブログ再開。

2015-01-26 00:05:35 | 音楽
皆様、初めまして。

ハイトーンヴォーカルとして活動中のJo'Lです。

前のブログから引っ越してきてそのまま放置する期間が続いてましたが、その間にも何名かの方が見に来てくださったようです。

2015年はちゃんと更新しようと思ってますので、今後ともよろしくどうぞ。


このブログでは、僕が噛み砕いて吸収してきた「ハイトーンを出すことに特化したヴォーカル理論(テクニック?)」をつづっていこうと思っています。

巷にある本ではどうにも説明が足りなくて納得がいかない、思うような効果が出ない、そう思っている方はいませんか?

実際、僕はそうでした。

市販の本をいくら読んでもどうにも感覚的なことばかり書いてある → 具体性に欠けているので、表現がよくわからない!!
正しく歌っていれば自然にできるようになる、と書いてある → そもそも「正しく」って何だ!!それができてりゃ苦労しないわ!!

などなど。

高音を出すにはいろいろと気をつけないといけないことがたくさんあるのにも関わらず、それに触れていない。

あまりにも説明を省略してしまっている。

市販本はできるだけ多くの人に当てはまることしか書いていないので、痒いところに手が届くような情報はありません。

ですが、本当に欲しいのは「個別の解答」のはずです。

僕が求めていたのは、「張りがある高音、しかもビブラートなんかもつけっちゃったりして…できればシャウトも」というような無理難題。

特に僕が専門としたかったメタルの歌唱法なんてなかなか教えてもらえません。

それこそ「技術を盗め」の世界。

自分で研究して、トライアンドエラーを繰り返して、それを続けるしかありませんでした。

いろいろ見て、試して、改良して思ったことは、「結局はいろいろな技術の寄せ集めなんだ」ということ。


・あっちの本に書いてあること、こっちの本に書いてあること、これを同時にやれば補完できるんじゃないか
・書き方が違うけど、結局言いたいことは同じなんじゃないか
・小中学校の音楽の授業で習ったことってこれを言いたかったのか


こういったことは珍しくありませんでした。

でもこれを説明してくれるものは僕の周りにはありませんでした。

そこで、どこを探してもなかったものを自分で作ってみようと思っています。

少なくとも自分の備忘録になることを期待して。


最近はあんまりメタルヴォーカリストを見かけませんし、そもそもメタルの需要も少ないと思います。

でも、ポップスやロックでも歌の高音化が進んでいて、高音を上手く出したいと思っている人はたくさんいると思います。

そんなハイトーンヴォーカルを目指す人たちに読んでいただいて、参考にしていただければ幸いですー。

質問やご意見があればコメントやメールくださいね!

僕も他のヴォーカリストさんと意見を交わしてみたいです!

もちろん、音楽以外のことでも何かあったら書いていこうと思ってます(^^)

それでは、よろしければ今後ともお付き合いくださいませm(_ _)m