Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

La Cote St Andre でのコンサート

2007年09月01日 | 音楽
ラ・コート・サンタンドレはベルリオーズの生まれた町である。
ここでは毎年8月末にフェスティヴァル・ベルリオーズを開催している。

小さな町だが、このフェスティヴァルに非常に力を注いでいる。
数々のオーケストラを迎えるが、控え室には果物、お菓子、コーヒー、
紅茶、水などがふんだんに用意されていて、なくなるといつの間にか
補充されている。
そのようなことをする人たちは、ボランティアである。

ここの聴衆は大変に音楽好きであり、拍手も非常に暖かいのが演奏者にとって
うれしい。みなニコニコとして拍手をしてくれる。

昨日はここでの演奏会。
指揮はミシェル・プラソン。元キャピタル・ドゥ・トゥールーズの
音楽監督であった人だ。今はあちこちで振って活躍している。

フランスものが大変にすばらしい。

昨日のコンサートの前に、一時間の舞台練習が予定されていた。
プラソンはこのときにベルリオーズの「幻想交響曲」を練習したかった。
ところが、練習時間の18時半に、「ムシュー・プラソンは大分遅れて
きますので15分練習時間が延びます」とのこと。

プラソン氏と、コンチェルトを演奏する、ヴァイオリニストを
車でつれてくることになっていたが、運転手が「ラ・コート・サンタンドレ」
と、「サンタンドレ・ラ・コート」という町と間違えて連れて行ったそうだ。

プラソンはえらくお怒りで、猛獣のように指揮をなさった。

        [写真はベルリオーズの生家]