超高速! 参勤交代 (講談社文庫) | |
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講談社 |
アカデミー賞やブルーリボン賞など非常に評判の良かった参勤交代を題材とした小説です。
題材とした湯長谷藩そして内藤政醇は実在する人物で時代背景などはほぼそのまま実在するものを持ってきているようです。
湯長谷藩は今のいわき湯本付近、小名浜やスパリゾートハワイアンズのあるあたりでまさに原発を含め震災の被害を受けたあたりになります。ここを取り上げたのは震災の影響もあったようです。
個人的にもいわきはトライアスロン部として仙台―いわきBike移動合宿をやっていた経緯があり、非常になじみのある場所でした。
参勤交代という江戸幕府繁栄を支えた制度に題材を着目したのは非常に面白いと思いました。自転車で言えばいわきまで来てしまえば東京までは1日で行けないこともないかなあとは思いますが徒歩がベースで未舗装路がベースの江戸時代を考えると5日以内にというのは想像を絶するものだと思います。ただ参勤交代も経済交流や文化交流という面をトータルで考えるとそこまで悪の制度ではなかったのかもしれません。
いわきを懐かしく思い出しながら読んだ本でした。
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