THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book) 麻野 耕司
Teamとしての成果を出すために必要な要素を整理した本。まさにABCDEの5つの法則(A=AIm:目標設定、B=Boarding:人員選定、C=communication:意思疎通、D=Decision:意思疎通、E=Engagement:共感創造)を体系的にまとめたもの。 ごくごく基本的な要素なのかもしれませんが個々の力の集合体以上のものを成果として残すために必要な要素が5つのステップで明らかになってきます。それぞれの章では理論と具体的なものとして数例が紹介されています。
第1章で語られているのが根幹をなすのが目標の部分、「意義目標がなければ作業と数字の奴隷になる 」ということで、よく会社であるのは単なる数字が目標になってしまい、無自覚的に数字の奴隷となってしまい組織は疲弊することになりかねないわけです。世界で一番の‥とか過去の歴史を塗り替える…とか世界一になるとかやっぱそういった「意義」というのは改めて重要と思います。
第3章 Communication(意思疎通)で書かれている"コミュニケーションを阻むのはいつだって感情”というのも意外にドキッとさせられる話。感情という魔物に支配され組織を壊してしまうことが多いというのは事実でまずは「理解するからこそ理解される」という相手のへの歩み寄りが必要と言えそうです。
第5章のEngagementでは人は、Philosophy(理念・方針)、Profession(活動・成長)、People(人材・風土)、Privilege(待遇・特権)のいずれかに魅力を感じてチーム/組織に参加しているはずで、チーム/組織はどれを一番にするか定め、それにエンゲージメントの源泉とするべきだと言っています。 マッキンゼーはProfession、リクルートはPeople、ディズニーはPhilosophy など確かに求心力のある組織はとがった特徴があると言えそう。
個性の塊のベクトルをいかにそろえるか、末端まで行くと限られていることもあり簡単なことではないですがチームで成果を求められる以上は常に良い状態にできるように努力すべきものなのだと思います。
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