日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現 | |
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東邦出版 |
日本の大和言葉を美しく話す―こころが通じる和の表現 高橋 こうじ(著)
日本語には大きく大和言葉、漢語、外来語の3つの分類あり。たとえばはじめるという言葉を考えると漢語は開始、外来語はスタートになります。漢語というのはどうも固く、外来語というのは流動感があるように感じられるのは不思議でビジネス分野では漢語や外来語が多用されることが多いように思いますが響きという面で言えばどうも日本人にしっくりくるのは日本古来の大和言葉であるように思います。
この本はそんな大和言葉の表現をシチュエーション別に集めた本です。雰囲気としては上品に柔らかに聞こえるのが特徴。「味気ない」「キツく聞こえる」と思ったら、大和言葉で置き換えてみるのがよさそうです。あまり使いすぎると逆に意味が伝わらなかったり、貴族だと勘違いされるかも…
この響きの特徴ですが比較的平板ですべての音節の母音がいわば「平等に響く」ところにありそうです。
表現ではないですがトヨタとかはやぶさ、かわいいといった言葉は母音が良く響いており、まるで歌のように感じられるという外国人の声もあります。すべてのことばを埋めていくのは難しいかもしれませんがところどころ挟んでいくことでクッションのような役割をしてくれるのではと思います。ここにオンライン辞書もあります。良いのはPCの変換候補にいれておくことかもしれません。
⚫︎すごく、
→いたく、この上なく
⚫︎そのうえ
→あまつさえ
⚫︎まさに
→まさしく
⚫︎仮に
→よしんば
⚫︎結局は
→つまるところ
⚫︎適切に
→いみじくも
⚫︎ほんの少し
→いささか
⚫︎無益に
→いたずらに
⚫︎ますます
→いやが上にも
⚫︎そのなかでも
→なかんずく
⚫︎思いがけないさま
→たまさかに
⚫︎惜しいことには、残念なことには
→惜しむらくは
⚫︎意外、案外
→思いのほか
⚫︎もちろん
→言わずもがな
⚫︎だいたい
→概ね
⚫︎ご理解ください
→お含み置きください
⚫︎〜を参考に考える
→鑑みる(かがみる、かんがみる)
⚫︎妥協する、譲り合う
→折り合う
⚫︎ご足労いただく
→お運びいただく
⚫︎仲介する
→とりなす
⚫︎朝から晩まで、1日中
→日もすがら、ひねもす
⚫︎たった今
→今しがた
⚫︎しだいに
→追い追い
⚫︎最終的には
→行く行くは
⚫︎瞬時、瞬間
→瞬く間に
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