島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

音の実験4

2013-08-19 14:47:37 | イベント
音の実験3は、予約がなかったために開催が流れました。
実質は3回目の「音の実験4」です。
今日は学童さんもいましたが、一般の参加者もおり、合わせて11名の参加者でした。
色々な素材の糸電話を試したり、音の正体を知るために音叉を水につけたりしました。

写真は、音の正体が振動だと分かったところで実施する、ちょっとしたお遊びです。
音(声)を使って、黒いビニールの上に振り掛けた塩をぶるぶると震わせます。
写真は男の子が一人で頑張っていますが、グループ4人で一斉に発声している所もありました。
今日はこの実験が、一番子供たちにうけていました。
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阿蘇紀行(中岳火口)

2013-08-18 13:37:58 | Weblog
本当は写真に写っているロープウェイに乗りたかったのですが、諸々の事情により、いきなり火口近くです。
小学生の修学旅行以来、25年ぶりの再訪です。

噴火が激しくなった場合に逃げ込むシェルターですね。
火山性のガスや熱風には晒されますが、噴石からは身を守れます。

南北に7つ並んだ火口群のうち、最北の「中岳第一火口」が現在活動しています。
活動が穏やかな時期には、火口には約60度の鮮やかな緑色の「湯だまり」が見られます。
活動が活発化すると温度が上昇し灰色となり、「土砂噴出」や地下のマグマから放出された高温のガスが、地表に出る際に噴気孔近くの岩石を熱して赤く光らせる「赤熱現象」などが見られます。
もちろん活動が盛んになると『立入禁止』になります。
修学旅行の時には、ロープウェイで登ってきた直後に「活動が活発になりました。すぐに下山して下さい。」と言われ、火口を見るどころか有無を言わさず下山させられました。
25年の時を隔てた邂逅です。
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クロヒカゲ

2013-08-18 10:45:49 | 昆虫
昆虫観察会のために仕掛けたバナナトラップにチョウチョが集まってきていました。
林床にササの多い雑木林で見られるジャノメチョウ科の「クロヒカゲ」です。
日本全土に分布しますが、南西諸島以南には生息していません。
国外では樺太、朝鮮、中国、台湾に産し、東アジアの特産種です。
ヒカゲチョウ(ナミヒカゲ)、やクロヒカゲモドキなど似た種もいますが、翅の模様で見分けられます。
日中は葉の上や地面などにとまっているものを見ることが多く、あまり活動的ではありません。
暗い所が好きで、明るい所にはめったに出てきません。
樹液や腐った果実、獣の糞などで吸汁し、花には訪れません。
越冬態は幼虫で、幼虫の食草はササ・タケの類いです。
卵は食草の葉の裏に1個づつ産みつけられます。
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キマワリ

2013-08-16 14:07:43 | 昆虫
体は光沢のある黒色で複眼は大きく左右についています。
ゴミムシダマシ科の「キマワリ」です。
三年前の昆虫観察の際に中薗ARに教えてもらいましたが、写真に記録しておらず、その後なかなかお目にかかる事が出来ませんでした。
足は細長く、割りと機敏に動き回ります。
「キマワリ」の名前のように、敵に見つかると木をまわりこんで隠れてしまいます。
この時(撮影時)も幹の裏にまわりこんだのを必死に撮影しました。
撮影している時には気付きませんでしたが、すぐ隣に毛虫がいたんですね。
成虫は枯れ木・朽ち木に多く、幼虫は朽ち木の中にトンネルをあけて食べ進みます。
幼虫で越冬し、翌年の5月ごろに蛹化し、成虫になります。
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阿蘇紀行(火口へ)

2013-08-15 11:06:01 | Weblog
「あつい、きつい、眠い」の三拍子が今日は揃っています。
一昨日の休みでリフレッシュした気分が、すでにダークです。

さて、阿蘇紀行も終盤です。
道の駅 阿蘇で美味しいソフトクリームを頂いて、県道111号線を阿蘇山方面へ向かいました。
登り始めるとすぐに見知ったマークが目に飛び込んできました。
「うちの(会社の)マークじゃん!?」
阿蘇に支部があることは知っていましたが、ここにあるとは知りませんでした。
わざわざ寄るつもりはなかったのですが、折角なので寄ってみました。(表紙写真)
スタッフは現場にほぼ出払っていて、支部長さんしかいらっしゃいませんでしたが、親切に色々な情報を教えて下さいました。
阿蘇の自然情報などを扱っていますので、阿蘇にお寄りの際は是非ご訪問下さい。(ちゃっかりと宣伝w)
寄り道をしましたが、阿蘇山へ向かいます。
県道111号線は「阿蘇パノラマライン」という名称がついています。
結構な上り坂ですが、その分見晴らしがどんどん良くなります。

北部九州豪雨の爪痕で、あちこちで道路工事が行われているために、片側交互通行があります。
その待っている間に撮影しました。
白い矢印の先端部分が、ほんの1時間前に訪れた「大観峰」です。
あんな高さの先端にいたんですね。

いよいよ火山の噴煙が見えてきました。
阿蘇山までもう少しです。
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ヌマガエル

2013-08-14 13:48:09 | 動物他
今後のイベントの下見で出掛けた際に見つけました。
水田に生息する茶色の小型のカエル「ヌマガエル」です。
背中の中央にある線で判別しましたが、線のない個体もあるとのこと。(ある方で良かった~w)
繁殖期は4月から8月までと長く、その間「ビービービー」と高くよく響く声で鳴きます。
産卵場所は水田が中心ですが、道路脇のちょっとした水たまりも利用します。
生息場所は主に水田ですが、乾燥にも比較的強く、畑地や草原・河川敷など水場から離れた場所でも目撃されます。
長崎県では最も普通に見られるカエルですが、島原半島では他の地域と比べると少ないようです。
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昆虫観察会下準備

2013-08-12 13:50:16 | 昆虫
一昨日の土曜日に開催した「夏の昆虫観察と分類会」には、ちょっとした事前準備を行っていました。
たるき台地は、火砕流で一度自然が焼失しているために、まだ森と言えるほど自然回復していません。
せいぜい草原程度なのですが、そうなると昆虫観察とは言え、バッタやキリギリス、トンボなどがせいぜいです。
そこで急遽一計を案じ、空き缶トラップとバナナトラップを仕掛けてみることにしました。
バナナトラップは時間をおいて発酵させないといけないのですが、前日だったので直射日光にさらして無理矢理発酵させました。
まさに「泥棒を見て縄をなう」的なトラップだったので自信はありませんでしたが、当日の朝ワクワクして収穫を確認に行きました。
空き缶トラップもバナナトラップも園内に4箇所の設置です。
空き缶トラップは3つが外れでしたが、1つに4匹のオサムシの仲間が入っていました。
バナナトラップも3つが外れ、蟻しか寄ってきていませんでした。
しかし、残り1つに収穫がありました。

まずはゴマダラカミキリ。

そして、おお!
ノコギリクワガタです!!
小歯型のノコギリクワガタで、島原ではジャンギーやベベンコなどと呼ばれています。
しかもオスとメスがいます。
上にオスが重なっていることから、交尾中かも知れません。
ゴマダラカミキリは観察会中に見つけることが出来るだろうと思い、手を出さず。
ノコギリクワガタだけを観察会用に捕獲しておきました。
もちろん、観察会終了後は逃がしてあげました。
メスが卵を産んで、また次の世代へ引き継がれて行くといいな。
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阿蘇紀行(道の駅 阿蘇)

2013-08-11 14:06:02 | Weblog
昨日、今日と熱波にジリジリと焼かれています。
平地より550m高いことも意味を成しません。
少しでも風が吹けば違うのでしょうが、そよとも風は吹かず、遮るもののない直射日光はより近く照りつけます。

阿蘇紀行の報告を続けます。
大観峰を後にし、カルデラ壁面を下ります。
国道212号線を南下し、阿蘇駅近くに出ました。
寄る予定はなかったのですが、「道の駅 阿蘇」に寄ってみました。
表紙の写真をご覧頂いたとおり、「ASO Geo Park」押しです。

阿蘇ジオパークは、「阿蘇火山の大地と人間生活」をメインテーマに、阿蘇カルデラと中岳火口の成り立ち、並びにそこに生きる人々と火山の関わりを見所としています。
『①巨大カルデラの形成と日本への影響・・・言わずと知れた阿蘇のカルデラは世界最大級です。
②地球の息吹を感じる中岳火口・・・火山ガスが常時噴出し、状況によっては登山中止になります。
③火山の恵みと人間生活の歴史・・・ということで道の駅で阿蘇のアカ牛のミルクソフトクリームを頂きました。w』

道の駅内に電気自動車の充電スポットを見つけました。
クリーンエネルギーだな~。
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夏の昆虫観察と分類会

2013-08-10 15:04:18 | イベント
本日、午前中に夏休みプログラム「夏の昆虫観察と分類会」を実施しました。
朝から日が射し、これは暑くなるな~と思っていたら、開館時間には曇りました。
1時間ほど、お隣の森林公園を歩き回って昆虫採集をしました。
最初はトンボくらいしか見つけられなくて、どうしようかと焦っていましたが、後半にはそれぞれの家族が色んな昆虫を捕まえていました。

センターに戻ってからは映写機とモニターを使って、昆虫の名前や特徴を勉強しました。
最終的には全部で29種類の昆虫を確認できました。
「夏休みのいい思い出をつくれました。」との感想も頂きました。
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阿蘇紀行(大観峰)

2013-08-10 08:45:58 | Weblog
夏休みイベントで阿蘇紀行がぶつ切りになっていますが、7月28日の記事からの続きです。
やまなみハイウェイからミルクロードに乗り換えて、一路大観峰を目指します。
阿蘇には小学生の頃に修学旅行で訪れたことがあるのですが、大観峰に寄った記憶がありません。
おそらく初訪問です。
大観峰は阿蘇カルデラの北側外輪山上に位置し、眼下に広がる阿蘇谷(カルデラ床)や阿蘇五岳(根子岳・高岳・中岳・烏帽子岳・杵島岳)、外輪山などを一望できます。
もともとは「遠見ヶ鼻」と呼ばれていましたが、熊本県の文人 徳富蘇峰が絶景に感動して1922年に「大観峰(だいかんぼう)」と名付けたといわれています。
それでは、ここから大観峰の景色です。

東;一番右側の山が根子岳です。
地形図や立体模型をよく見ると、外輪山と繋がっているのが分かりました。

南;阿蘇中央の中岳などが見えます。
目を凝らすと、火口から上がっている噴煙も見えます。

南西;眼下に広がる田畑と街が見えます。

西;外輪山の壁面は長い年月を感じさせるように緑が生い茂っています。
言葉はいりませんね。
駐車場に戻って、開店しはじめたレストハウスに寄ってみました。

阿蘇ジオパークの大きなタブレットPCと熊本の観光大使“スザンヌ”さんのパネルがありました。
ちょっと操作してみたのですが、まだ制作途中なのか、あまりページは充実していませんでした。
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