島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

鰐口一口

2011-01-16 13:34:08 | 島原
白土湖(しらちこ)から今村刑場跡へ向かって歩いている途中、

こんな場所を見つけました。
「えらい趣のある所だなあ。」と思って見ていると解説板が建っている。
さらに正面に回ってみると、

「あ、これは見たことがある!」
島原市指定の有形文化財(工芸品)「鰐口(わにぐち)一口」です。
前日紹介の『島原市の文化財』で見たのを覚えていました。
「鰐口」とは神社や寺院の参詣口に吊して打ち鳴らす梵音具(ぼんおんぐ)です。
金口とか金鼓、打金などとも言われます。
この鰐口は、白土湖付近の水田で掘り出され、島原大変(眉山崩壊)の時に流失したものと考えられています。
あまり良く見えませんでしたが、資料によると表と裏に字が書かれており、寄進者の日付と名前が銘文されているそうです。
寄進した人もまさか322年後に文化財に指定されようとは思ってなかったでしょうね。
【平成四年(1992年)指定-寛文十年(1670年)寄進】
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