島原半島博物日誌

島原にある某施設のスタッフが綴る非公認・非公式の個人ブログです。

親子バスハイキング~断層を見に行こう!~

2008-08-27 14:08:34 | イベント
先日のイベント「ジオツアー」の報告です。
約30分ほどの事前学習を終えてバスに乗り込み、まず最初にやってきた場所は南千本木地区です。

垂木台地とは目と鼻の先です。
ここでは火砕流の堆積物が見られ、日本で一番新しい火山石を採取しました。
普賢岳を取り巻く、約1万年前にできた山、約4000年前にできた眉山、約200年前にできた焼山といった山の違いも観察できました。
その焼山を車中から見学しながら百花台(ひゃっかだい)経由で田代原(たしろばる)へ移動しました。
途中、観察するポイントがいくつかあったのですが、時間の関係や工事中だったりで下車しての観察はできませんでした。

田代原では昼食を摂った後、断層の見学です。
写真で皆さんが見ている山の斜面が全て断層によってできたものです。
高低差は約200mあります。

さて、田代原からぐるっと回って千々石(ちぢわ)展望所へ移動しました。
ここからは千々石断層が観察できます。
写真の左側の山がぱっくりと2つに分かれているのが分かりますか?
この割れ目が断層です。
この断層は非常に大きく、長いです。
皆さんが立っているこの展望所も断層の縁にあり、その先が先程の田代原へと続いています。
写真では割れた底の部分(谷部)が先程の田代原にあたります。

千々石断層を下ること3分、農道におりてきました。
おや、皆さん集まって何を見ているのでしょう?(地井武男さんの番組っぽくなってきたな・・・。)

なんとコンクリートに割れ目が!
これも断層の影響だそうです。

雲仙お山の情報館へやってきました。
ここでは立体模型を使って、今日見てきた千々石断層のおさらいです。
断層があまりに大きいので、ジオラマで確認をしています。

せっかく雲仙まで来たのだから地獄を見なければもったいない。
ということで訪れたのは旧八幡地獄です。
昔は温泉も水蒸気もジャンジャン湧いていたところですが、今はあまり活発ではありません。
ここで実際に湧き出ているお湯を触って地獄の熱を感じてもらいました。

最後に新聞にも載った最近できたばかりの泥火山を観察しました。
粘性の高い泥が富士山みたいな形を作っていたのですが、前日の雨で少し形が崩れていました。
写真中央の灰色っぽいのがそれです。
以上のコースを巡って当センターへと帰ってきました。
大人の参加者からは「説明が分かりやすかった。」「学んでいく楽しさがあった。」といった感想をいただきました。
一方子供たちからは「地獄のお湯がとっても熱かった。」「石をハンマーで叩いたところが面白かった。」といった感想をいただきました。
子供たちには学習よりも体験の方が記憶に残ったようですね。
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